TBSテレビの「がっちりマンデー!!」を見ていたら、「地元アイス」特集をしていました。
全国的にはまったく有名ではないけれど、ある地域に限ると誰もが知っている氷菓子があるのだとか。
その中で気になったのは、大阪の豚まん屋「551HORAI(蓬莱)」のアイスキャンデーです。
全部で 6つの味があって、レトロなデザインの袋にはシロクマが描かれています。


大阪に住んでいた学生時代、テレビCM で何度も見ていたのですが、一度も食べたことがありませんでした。
551HORAI は「なんば」にあるイメージなので、当時は近くにお店がなかったのでしょうね。
551HORAIは、豚まん屋
551HORAI は、関西ではたいへん有名な豚まん屋さんです。
大阪に住んでいて、その名前を聞かない日はありません。
ゴーゴーイチの~、ぶ~たまん
関西では「肉まん」を「豚まん」、「とん汁」を「ぶた汁」と呼びます。

551HORAI はそもそも蓬莱食堂として、1945年にスタートしました。
はじめのころは、カレーライスを販売していたそうです。
そのうちに豚まんやシュウマイも売るようになりました。
アイスキャンデーは意外に早く、1954年には工場を作って販売を始めています。
551は、株式会社蓬莱を立ち上げた当時の、本社の電話番号である 64-551番に由来しています。
語呂合わせで「味もサービスもここがいちばんを目指そう!」という意味もあるそうです。
フルーツ味が一番人気
551HORAI のアイスキャンデーには、6種類の味があります。
洋風なチョコ味とミルク味、和風なアズキ味と抹茶味、果物入りのパイン味とフルーツ味です。
イチゴ みかん パイン
それらの中でダントツの一番人気は、イチゴとみかんとパインが入ったフルーツ味なのだそうです。
人気の理由は、3つのフルーツがもれなく均一に入っているからのようです。
ただあらかじめ混ぜ合わせておいたフルーツを使うと、どうしても偏りが出来てしまいます。
551HORAI ではそれを防ぐために、涙ぐましい努力をしているようです。
フルーツ味は、10人の人員を配置して
ということでフルーツ味を作るときだけ、機械のまわりに10人ほどの人員を配置しているそうです。
アイスキャンデーの型の中に、それぞれのフルーツの担当者が、1つずつ手作業で入れています。
たこ焼き器にタコを入れることに似ているので、「たこ焼き戦術」と呼んでいるのだとか。
多くの人員を必要とするので、フルーツ味だけは余分な人件費が掛かってしまうのです。
たこ焼き器 ぶつ切りのタコ たこ焼き
ところが不思議なことに、フルーツ味もフルーツ味以外も、まったく同じ値段で販売しているそうです。
大阪の人はそれを判っていて、フルーツ味のアイスキャンデーを買っているのかも知れません。
あとがき
551HORAI の工場には、アイスキャンデーを保管する冷凍倉庫がありません。
基本的には出来たてのアイスキャンデーを、そのままお店へ持って行くそうです。
工場長は、毎日その日に売れる分を予測してアイスキャンデーを作っている、と言っていました。
そもそもが豚まん屋なので、出来たてをお客さんに食べてほしい、という思いを持っているようです。

そのためアイスキャンデーは出来たてを、1日に 4回お店へ配送しています。
関西圏に限定して販売しているのも、工場から直接配送可能な範囲、という理由のようです。
アイスキャンデーは、551HORAIの公式通販サイトでも買えます。
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