国道365号線で滋賀県長浜市(ながはまし)のあねがわ温泉のあたりを走っていると、案内標識に「五先賢の館」と「近江孤篷庵」の文字があります。
「近江孤篷庵」には以前、冬の寒い時期にを訪れて、美しい庭を見たことがあります。
しかし「五先賢の館」は道に迷ってしまい、たどり着けなかった苦い思い出があります。
ということで今回、「五先賢の館」と新緑の「近江孤篷庵」を訪れてきました。
五先賢の館へは
「五先賢の館」へは、まず国道365号線の交差点「八島」の北西にある三叉路を北に曲がって、耕地整理された田んぼの中をまっすぐに北上します。
次第に進路を東へ曲げながら集落の中に入ると、三角形の交通島があるので進路を左の方へ。
さらに集落の中を進み、若宮八幡神社の鬱蒼(うっそう)とした森の横を通り過ぎます。

すると派手な地図が描かれた看板があるので、そこが「五先賢の館」です。
ちなみに建物の左の方には、観光バスが停まれるほどの広い駐車場があります。
五先賢の館はちょっと奇抜な佇まい

さて「五先賢の館」の外観は一見、和風の建物のようです。
しかしその屋根の上には多角塔が載っていて、その面ごとに人物の肖像が描かれたステンドグラス風のものがはめ込まれていました。

また建物の左手には、「編み笠門」とよばれる一風変わった古風な門があります。
門が閉じているので、ここからは庭園の中に入れませんが、美しそうな庭園が見えました。
五先賢を紹介するビデオ

玄関でスリッパに履き替えたら、受け付けで入館料を支払い、中へと入ります。
最初は五先賢についての紹介ビデオを見せてくれるそうです。

漢詩人の小野湖山寄贈品展が開催されている部屋の中に案内されると、大きなディスプレイが置いてあり、その前にはいくつかの長椅子が置いてありました。
そこで連続して 5人分の紹介ビデオを見ることになります。
結構コンパクトにまとめてありますが、一度に見たので、ゴッチャになってしまいました。
五先賢とは
さて五先賢とは、滋賀県長浜市田根地区(ながはまし たねちく)で生まれた、次の五人を指すようです。
- 相応和尚(そうおう かしょう) ……… 千日回峰行を最初に始めた比叡山の高僧。
- 海北友松(かいほう ゆうしょう) …… 聚楽第に多くの絵を描いた狩野派の絵師。
- 片桐且元(かたぎり かつもと) ……… 賤ヶ岳の七本槍の一人でもある武将。
- 小堀遠州(こぼり えんしゅう) ……… 茶人であり庭園作りの名人でもある大名。
- 小野湖山(おの こざん) ……………… 明治天皇から硯を賜るほどの漢詩人。
先賢とは、素晴らしい実績をあげた昔の人のこと。
さらに詳しく知るため、このあと展示してあるものを見ていきます。
浅井家の居城があった小谷城跡が近いので
戦国時代の小谷山には、浅井家の居城である小谷城がありました。
その跡地である小谷城跡からは、たくさんの出土品が出てきます。
「五先賢の館」は、小谷山(おだにやま)の東側のふもとに建てられているので、いくつかの出土品が展示されていました。

浅井長政やお市の方、浅井三姉妹(お茶々・お初・お江)が使用していた物かは判りませんが、きっと似たようなものを使用していたはずです。
当時の人々の暮らしぶりが偲ばれます。
さらに「五先賢の館」の中を見て回ります。
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