以前、自動車道を通って天橋立(あまのはしだて)を見に行った話です。
前回ようやく、京都府宮津市(みやづし)にある天橋立近くの駐車場にたどりつきました。
最初は知恩寺にお参り
まずは、信号機のある三叉路まで、歩いて道を引き返しました。
天橋立を渡るため、鋭角に左折して進んでいくと、正面に立派な楼門が見えました。
それは、天橋立知恩寺(ちおんじ)の山門です。

知恩寺では、おもに知恵を司る文殊菩薩(もんじゅぼさつ)をお祀(まつ)りしています。
こんな立派なお寺は、お参りしない訳にはいきません。

狛犬に守られた切戸文殊堂

巨大な楼門をくぐって境内に入ると、不思議なことに狛犬が出迎えてくれました。
さらに進むと、お堂の直前にも、また狛犬がいました。
神仏習合(しんぶつしゅうごう)の名残(なごり)なのでしょうか?
2段構えでお寺が守られています。

そして一番奥には、荘厳な雰囲気の切戸文殊堂(きれと もんじゅどう)がありました。
なお、この切戸文殊堂の賽銭箱のすぐ横では、お守りなども売られていました。
もちろん、文殊菩薩をお祀りしているので、合格祈願のお守りが中心です。
天橋立デビュー
いろんなところを通ってみたいので、知恩寺の参道を戻らずに、ちょっと海沿いの道に出ました。

そこには、おあつらえ向きの観光船乗り場がありました。
その観光船に乗れば、天橋立の向こう側の一の宮駅まで行けます。

しかし、まずは天橋立を歩いて渡ると決めていましたので、天橋立に向かいました。
小天橋(廻旋橋)と大天橋の2つの橋を渡ると、ようやく天橋立に降り立てました。
天橋立を歩いて渡る
天橋立は砂浜なので、誰が植えたか知りませんが、当然のように松原になっています。
遠くのほうが見通せないほど、松の木が生えています。

周りを見ると、天橋立にはボクも含めてたくさんの人が歩いています。
また、レンタサイクルで自転車を借りて、天橋立を走る方も多く見受けられました。
なお、多くの観光客に踏み固められてはいますが、結局のところ足元は砂地なので、ちょっぴり歩きにくかったです。
神社と湧き水で休憩
天橋立というのは、そのほとんどが砂地に松の木が生えているだけです。
ただ歩いていくだけではつまらないので、処どころにある神社や立て札などを積極的に見に行きました。
まずは、天橋立神社と名水百選の磯清水(いそしみず)に立ち寄りました。
磯清水は、周りを海に囲まれた場所でありながら、淡水が湧き出るという、めずらしい湧き水だそうです。

ただ天橋立のような砂州では、染み込んだ雨水が比重の違いから、海水と混じらず上に溜まるのだとか。
その雨水を汲み上げるので淡水が湧き出るのだと、NHK「ブラタモリ(境港・米子篇)」でやっていました。

名前が付けられた松を見ながら
あとは、名前を付けられた松の木を探しながら歩きました。
何らかの目的があれば、人は楽しく歩けるものです。

ただ 1つ残念だったのは、最後の方に見た「双龍の松」です。
どう見たら龍に見えるのか、いろいろと角度を変えて見たのですが、分かりません。

じつは「双龍の松」は、すでに台風のせいで倒れてしまっていたのです。
早く教えてくださいよ!
そして石畳は続く

などと考えながら歩いていると、いつの間にやら石畳の道になっていました。
天橋立の向こう側に到着していたのです。
しかし、ここで安心して休んでばかりはいられませんでした。
石畳の道は無情にも、まだまだ続くのです。
次回は、傘松公園に上がります。
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