ボクは現在、名刺やホームページなどを作成するとき、基本的には左揃えにします。
たまには、意図的に揃え方を変えることもありますが……
それは、ある本を読んだことがキッカケでした。
むかしは中央揃え好き

はじめて中央揃えを見たのは、海外の映画のエンドロールだったでしょうか。
映画の出演者やスタッフの名前などが、中央揃えでずらずらと並んでいるのを見たとき、そのあまりのカッコ良さに感動した記憶があります。

また、CDアルバムの裏などでも、曲名が中央揃えになっているのをよく見かけました。
そんなカッコいい中央揃えですが、ただ一つ難点があります。
それは、文字列のはじまる位置が分かりにくいということです。
つまり、行が変わるごとに文字列の先頭を探す羽目になります。
たまたまネットで
デザインに興味を持ったのは、インターネットで調べ物をしていたときのことです。

とある Webサイトで、たまたま紹介されていた「ノンデザイナーズ・デザインブック Second Edition」に出会いました。
※最新版:ノンデザイナーズ・デザインブック [第4版]
タイトルからもわかるように、デザインを勉強したことがない人に向けた、デザインの本です。

この本は、ボクのようなデザインを勉強したことがない人間におあつらえ向きです。
すぐさま購入して、読んでみました。
デザインで大事なこと
この本に書いてあることは、大まかに分けるとつぎの 2つです。
- 4つの基本原則
- 活字の使い方

ただ、その中でも「4つの基本原則」は、今まで自分勝手にデザインしてきたボクにとって、目からウロコが落ちるほど衝撃的でした。
基本原則を当てはめると
まずは、上の例をご覧ください。
デザインの 4つの基本原則を当てはめる前と後のドキュメントです。
いかがですか、格段に読みやすくなったと思いませんか?

実はこれ、本の最初の方に出てくる英語の例を、ボクが日本語で作り直したものです。
4つの基本原則には、このようなすばらしい効果があるのです。
4つの基本原則とは?
デザインの 4つの基本原則には、つぎのものがあります。
コントラスト
モダンガール ゴシックロリィタ メイド
違う要素同士は、はっきりと違う見た目にすることです。
見た目がはっきりと違えば、違う要素であることが、自ずと明らかです。
見た目が似ていると、違う要素であることが、ひと目でわかりません。
反復

同じ見た目を、全体を通して繰り返すことです。
全体を通して同じ見た目なら、読む人を疲れさせません。
整列

ページの中のすべての要素が、きっちりと揃っていることです。
左や右できっちりと揃っていると、印象がよくなります。
なお、中央揃えはきちんと並んでいるとはいえません。
近接

関連する要素同士は近づけてグループ化し、他のグループとの間を開けることです。
読む人は、近い要素同士には関連があると感じますので、全体の構成を理解しやすくなります。
あとがき
この本に出会わなければ、ボクは未だに中央揃えで、デザインをしていたことでしょう。
どこのどなたか存じ上げませんが、ボクに、この本のことを教えてくださった方、本当にありがとうございました。

なお、4つの基本原則を使いこなせるようになるには、何度も繰り返しやってみることが大切です。
コメント