滋賀県近江八幡市長命寺町(おうみはちまんし ちょうめいじちょう)には、長命寺があります。
西国三十三所観音の第31番札所として有名な寺院です。
むかしお参りしたときは、自動車で山腹の駐車場まで行って、そこから石段を登りました。
本堂裏側から見える大きな磐座と、心無い人の落書きが印象深いです。
ということで今回は、ふもとから石段を登って長命寺にお参りしてきました。
ついでに長命寺山に登ろうとしたのですが、登り口はどこも立入禁止だったので結局、諦めています。

長命寺登り口駐車場へ
まずは長命寺ふもとの登り口にある駐車場へ向かいました。
県道25号線(県道26号線)の丁字路「長命寺」で、西へ入ります。
長命寺の看板 長命寺林道出入り口
しばらくすると道端に長命寺の看板があったので、手前右側の駐車場に自動車を停めました。
公衆トイレが道路を渡った海側にあるので、あらかじめ用を済ませておきます。

ちなみに駐車場の脇を通って林道を登っていけば、長命寺の近くまで楽に行けます。
ただ林道が狭いため大型車両の通行は制限されており、林道出入り口がポールで狭められています。
長命寺石段の登り口

さて長命寺林道出入り口から神社の前を横切ると、長命寺参道の入り口がありました。
道幅が広いので、むかしは多くの西国三十三所観音巡礼者が、絶え間なく行き交っていたと思われます。
入り口の石灯籠の脇には、道案内の石碑が建てられていました。
旧道から千手観音の祀(まつ)られている長命寺まで、道のりが 6丁(654メートル)だと刻まれています。
長命寺石段はじまり 本堂まで808段
参道を歩き始めると、すぐに石段が始まりました。
本堂までは 808段あるそうなので、心して登っていかなければなりません。
参道の途中にも見所あり
木漏れ日の参道 石ベンチ
ということで、長命寺へと続く長い参道の石段を登り始めました。
ふもとから参道を登っていくお年寄りも多いようで、途中には腰掛けられる場所が用意されています。
変わった形の冠木門
しばらく石段を登っていると、変わった形の石門がありました。
基本的には冠木門かと思いますが、その上に格子状の木組みが乗っているものは、はじめて見ます。
地面に並べられた飛び石は、かつて建てられていた門の礎石を、転用したものだと思われます。
落石注意の立て札 崩れそうな石垣
石門をくぐりぬけると道すがら、「落石注意」の立て札をよく見かけるようになりました。
むかし参道沿いに造られた高い石垣が、今にも崩れそうなので、注意しながら登っていくことに。
禅林院と中腹の駐車場
長命寺 禅林院 四丁の石碑
さて参道の途中には、禅林院という場所がありました。
ただ石造りの 祠(ほこら) に屋根付きの門が組み合わさった形なので、「院」と呼ぶのは相応しくありません。
もしかすると、かつてはもっと大きな建物があったのかも知れません。
建物が老朽化したので、ご本尊を石造りの祠に納めて、門と組み合わせたのでしょう。
コンクリートで固められた石段 中腹駐車場のあずま屋
参道の石段がコンクリートで固められて登りやすくなると、程なく山腹の駐車場に着きました。
あともうすこしで長命寺の境内にたどり着けそうです。
つぎは長命寺を巡ります。
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