行政書士に成り立てのころ、いろいろな戸籍謄本を読む練習をするために、家系図を作成したことがありました。

役場・役所では、自分の直系血族が記載されていれば、その直系であることを証明して、戸籍謄本を取得できます。
まずは戸籍について勉強
行政書士というのは、いろいろな書類(法律で禁止されているものを除く)を作成できます。

これからは高齢化社会ということで、まずは相続について勉強することにしました。
相続で重要な、相続人の間の関係を調べるために、必要なのが戸籍の知識です。
手っ取り早く知識を得るために、まずは戸籍に関する本を買って勉強することにしました。
同じ戸籍に関する本でも、著者によって重要視していることが違うので、2冊の本を買いました。
家系図を作成してみる
さて知識を得たら、それを試したくなるのが人情というものでしょう。

とりあえずは、父が亡くなったときに関ヶ原町役場に行って取得してきた、父の出生から死亡までの戸籍謄本がありましたので、それを見てみました。
すると戸籍に関する本の中では、どの書式の戸籍謄本も活字になっていましたが、実際の古い戸籍謄本は、手書きの小さな文字で書かれていて、読むのが難しいことが判りました。
ただ、戸籍謄本を読んでいるだけでは面白くありません。
家系図を作成することにして、その目的のために戸籍謄本を読み解いていくことにしました。
追加で戸籍謄本を集める
とりあえず、手持ちの戸籍謄本だけで家系図を作成してみました。
しかし、父方の祖父の 1系統しかないので、家系図としての見栄えがよくありません。

さらに父方の祖母の 1系統と、母方の祖父母の 2系統の戸籍謄本を集めることにしました。
戸籍謄本を取得するには通常、次のものが必要です。
- 身分を証明するもの
- 手数料
関ヶ原町役場(岐阜県)

手持ちの戸籍謄本は、父が出生してからのものだけだったので、まずは、ボクの地元の関ヶ原町役場に行って、父の出生より前の戸籍謄本をすべて取得してきました。
手持ちの戸籍謄本の束を持っていったので、比較的すぐに取得できました。
米原市役所 山東庁舎(滋賀県)

母の実家は滋賀県の米原市にあります。
米原市役所の庁舎の中で一番近い山東庁舎に行って、母方の祖父と祖母の系統の戸籍謄本を取得してきました。
何度かに分けて取得しに行ったので、戸籍係の人と顔見知りになってしまいました。
大垣市役所 牧田支所(岐阜県)

曽祖父の実家は岐阜県の大垣市上石津町にあります。
大垣市役所の牧田支所に行って、今までと同じように「家系図を作るので戸籍謄本が欲しい」というと、係の人が「家系図の作成では、戸籍謄本を交付できない」と言われました。
大垣市本庁舎に確認を取ってくれるようにお願いすると、結局 1時間以上経ってから、ようやく戸籍謄本を取得できました。
もしかしたら、大垣市本庁舎に直接出向いたほうが、早かったかも知れません。
美瑛町役場(北海道)

祖母の実家は北海道の美瑛町にありました。
美瑛町役場に電話して、祖母の家系の戸籍謄本が欲しいことを伝えました。
すると、その戸籍謄本がまだ現存していることを教えてくれました。
ということで「すぐわかる戸籍の読み方・取り方・調べ方」の第2章 戸籍の取得方法「郵送で戸籍を取り寄せる場合」にしたがって、封筒を差し出しました。
しばらくすると返信用封筒で、祖母の家系の戸籍謄本とボクが送った証明のための戸籍謄本の束が送られてきました。
新潟市役所(新潟県)

祖母の戸籍謄本をたどると、新潟県の北蒲原郡から北海道に移住したことが判りました。
現在は市町村合併して、新潟市になっています。
新潟市役所に電話して、祖母の家系の戸籍謄本が欲しいことを伝えました。
しかし、電話では答えられないので、郵送で戸籍を取り寄せる手続きをして欲しいとのこと。
ということで、美瑛町のときと同じように封筒を差し出しました。
すると、返信用封筒でボクが送った小為替と証明のための戸籍謄本の束が戻ってきました。
電話口で、戸籍の存否さえ教えてくれれば、時間とお金が無駄にならなくて済みましたよ。
あとがき

さて、集まった戸籍謄本を元に、書いてある内容を読み解いて、家系図を作成してみました。
それをクリアファイルに入れて、伯父・伯母たちに配布したら、大変喜んでくれましたよ。
みなさんも家系図を作成してみてはいかがでしょうか?
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