ボクの母は仏壇の前で、朝と夕にお経をあげます。
曹洞宗なので、懺悔文(さんげもん)から始まって、般若心経などを読経(どきょう)しています。

ところが毎日のことなので、とうとう使っているお経の本が破れてきてしまいました。
セロハンテープを貼っては直してきたようですが、さすがにもう限界です。
檀家になっているお寺に尋ねてみたのですが、そこではお経の本を扱ってないのだとか。
ということで、曹洞宗の大本山である永平寺(えいへいじ)まで、お経の本を買いに行ってきました。
ネットでも購入できます
ボクは母を自動車に乗せて、永平寺にお参りがてら、お経の本を買いに行きました。
早く行くため中央自動車道を使いましたが、往復すると半日ぐらいは掛かります。

ただインターネットで探してみると、楽天市場の「仏壇神棚専門店 ゴクラク堂」に売っていました。
曹洞宗日課経大全永平寺で売られていたお経の本は中身が黄色かったのですが、これは中身が白いようです。
お経の本を売っている場所が近くにない人は、ネットで買っても良いかも知れません。
北陸自動車道に乗って、永平寺へ
さて曹洞宗の大本山である永平寺は、福井県吉田郡永平寺町(よしだぐん えいへいじちょう)にあります。
北陸自動車道の福井北ジャンクションで中部縦貫自動車道に乗り換えて、永平寺参道インターチェンジで降り、南東の方へ道なりに進むと到着します。

おみやげを買ったり食事をしたりするつもりなら、参道に立ち並ぶおみやげ屋の駐車場が便利です。
ほとんどのおみやげ屋は、千円以上お買い物すれば駐車料金が無料になります。
永平寺から南に行くと、明智光秀がお世話になっていた一乗谷朝倉氏遺跡があります。
永平寺の総門から広い境内の中へ
永平寺の総門 永平寺の境内
おみやげ屋から緩やかな参道を登ってくると、すぐに永平寺の総門に着きました。
境内に立ち入ると、あたりには厳かな雰囲気が漂います。
永平寺の手水舎 自動吐水口
以前来たときと違って、手水舎(ちょうずしゃ)がまったく新しいものに建て変わっていました。
竜頭の吐水口が八方?を向いていて、手をかざすと自動で水が出てきます。
永平寺前系図 永平寺の通用門
手を清めたら、参拝者入り口になっている通用門で、参拝料を支払って中に入ります。
白いテントの下を通って、続く吉祥閣の中に入ると、奥にそれらしき売店が見えました。
通用門にはサーモカメラが設置されており、自動で参拝者の体温を測定してモニターに映し出します。
永平寺の回廊を歩いて

ただ売店に立ち寄って、お経の本だけ買って帰るのも、何だか面白みがありません。
せっかく永平寺まで来たので、久しぶりにお寺の回廊を歩いてみることにしました。
山門近くから中雀門を見上げて 法堂から渡り廊下と仏殿を見下ろして
永平寺は山の斜面に造られたお寺で、いくつもの建物が回廊でつながっています。
建物の前を通る廊下は水平ですが、両脇の廊下は階段になっているので、くつ下だと滑るおそれがあります。
仏殿 庫院 経蔵への石段
いろいろと建物を見て歩いているうちに、山門まで下りてきました。
修行僧たちは真冬の寒い中、この山門の前で入門を許されるまで、ずっと待ち続けるのだとか。
吉祥閣の売店で、経本を購入
さて吉祥閣まで戻ってきたら、お目当てのお経の本を買うために、売店へ立ち寄りました。
ボクの母は迷わず「曹洞宗日課経大全」を選んで、本の厚みを確かめています。

なお売店には、お数珠や曹洞宗に関する書籍など、他にもいろいろと売られていました。
興味のある曹洞宗の方は見に行くと、曹洞宗のことが判るかも知れません。
曹洞宗日課経大全 中身は黄色い
自宅に持ち帰ってお経の本を開いてみると、中身の紙が真っ黄色でした。
黄色い紙に黒い文字で印刷されていると、お年寄りなどが見やすいのでしょうか。
あとがき
おみやげ屋に戻ってきたら、奥の食堂で永平寺そばを食べて、オモテのおみやげ売り場へ。
するとそこには、お数珠に混じってお経の本も売られていました。
お経の本は、拝観料を支払ってお寺の中に入らなくても、外のおみやげ屋で買えたようです。
ただまったく同じものだとは限らないのですけどね。
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