滋賀県長浜市野瀬町(ながはまし のせちょう)には、大吉寺(だいきちじ)があります。
以前、五先賢の館を訪れたとき、設置されていた地図でその存在を知りました。
前回は道幅が狭くて諦めて帰ったのですが、意を決して大吉寺と旧大吉寺跡を訪れてきました。
行こうか戻ろうか迷ったのですが、ついでに天吉寺山頂上にも登っています。

覚道上人入定窟から、尾根筋を通って、天吉寺山頂上まで登りました。
西尾根分岐点から西尾根へ

さて天吉寺山頂上から来た道を下ってきたら、今度は西尾根分岐点から西尾根を下ってみました。
天吉寺跡(旧大吉寺跡)を経由する登山道はきついので、もう通りたくありません。


有難いことに西尾根にも、歩く目印となるピンク色リボンが結び付けられていました。
ただ間隔が広くなっているので、つぎを見つけるのに時間が掛かります。


右側から来た別の登山道に合流すると、程なく標高703地点にたどり着きました。
天吉寺跡(旧大吉寺跡)経由に比べると、歩きやすく感じます。
見晴台と草ぼうぼうの送電鉄塔


標高703地点からは、ピンク色リボンを頼りに、えぐれた登山道沿いを下っていきました。
曲がりくねったつづら折りの坂道が始まると、倒木が歩く邪魔をするようになります。


ただ歩きづらいつづら折りの途中には、眺めの良い見晴台がありました。
浅井長政に至る浅井三代の居城があった小谷山の陰に、琵琶湖に浮かぶ竹生島が見えます。


見晴台からふたたび下り始めて、深い草むらを通り抜けると、送電鉄塔の下に出ました。
ここから先は、登山道が歩きやすくなっているかも知れません。
上之森神社へ裏手から


さて送電鉄塔からは思った通り、尾根筋がきれいになっており、歩きやすくなっていました。
ただそれも束の間で、すぐに倒木が目立つようになります。


えぐれた登山道の曲がり角に差し掛かると、ピンク色リボンが脇道の方へ続いていました。
土橋のような細道を通って脇道へ入り、歩きやすい坂道を下っていきます。


しばらくすると、木立の向こうに上之森神社らしき建物がいくつか見えてきました。
本来の登山道ではないのでしょうが、神社の境内を通れば、林道まで歩きやすい石段が続いています。
あとがき
今回はそもそも、大吉寺と天吉寺跡(旧大吉寺跡)を見るだけのつもりだったのですけどね。
案内板に誘われて、標高918メートルの天吉寺山頂上まで登ってしまいました。
ただ説明板には、建てられた当初の天吉寺(旧大吉寺)は天吉寺山頂上付近にあった、と書かれています。
本当の天吉寺山とはきっと、天吉寺跡(旧大吉寺跡)のあるあたりを指しているのでしょうね。

山上にある三角点というのは、山頂ではない場所に設置されていることも、少なからずあります。
測量法に基づいて、測量を目的に設置されているだけなのです。
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