NTTドコモの提供する、電子マネー決済サービスの「ドコモ口座」を悪用した、不正な預金引き出しの被害が広がっているそうです(以下、「ドコモ口座不正預金引き出し」事件)。
昨日(2020.09.09)の夕方、テレビでニュースを見て、たいへん驚きました。
もしかすると自分もその被害に遭っているのではないか、とちょっと心配になります。

ちなみにコンビニ「セブンイレブン」でも昨年、7pay(セブンペイ)で似たようなの問題が起きています。
NTTドコモは「対岸の火事」だと思って、我が身を振り返らなかったのでしょうか。
ゆうちょ銀行に通帳を持って
ということで今朝起きて新聞を開き、「ドコモ口座」と連携している 35 の銀行を、さっそく確認しました。
メガバンクとよばれる銀行から地方銀行、カタカナ銀行までさまざまです。
その中でボクが開設している銀行口座は、運が良いのか悪いのかゆうちょ銀行だけでした。
さっそく貯金通帳を持って郵便局に出掛け、ATM で記帳してみることに。

しばらく記帳していなかったので、貯金通帳が ATM からなかなか出てこずドキドキします。
やっと出てきた貯金通帳を見ると、「ドコモコウザ」「デイーバライ」などの文字はありませんでした。
預金者には、防ぎようがない
さて「ドコモ口座不正預金引き出し」事件の嫌なところは、これといって防ぐ手段がないことです。
ドコモ携帯やドコモ口座を使ってなくても、提携銀行に口座を持っているだけで被害に遭うおそれがあります。

昨日のニュースを見ていたら、被害者の女性がテレビのインタビューに答えていました。
女性の預金口座からは、預金高以上の金額が不正に引き出されて、残高がマイナスになっていたのだとか。
知らないうちに借金を背負わされて、意気消沈していました。
銀行に訴えてみましたが、事件が明るみに出る前だったので、その対応は冷ややかだったようです。
新たなひも付けを停止
ということで NTTドコモは本日(2020.09.10)、ドコモ口座と 35 の銀行との新たな連携を停止するそうです。
すでに「ドコモ口座」を使っている方がたの利便性を考えたのでしょう。
被害の拡大防止のため、再発防止策が実施されるまでは、銀行との連携を一旦停止するべきなのでは?

なお NTTドコモは、「ドコモ口座不正預金引き出し」事件の再発防止策を、これから検討するそうです。
本来なら「ドコモ口座」の本人確認を簡略化する時点で、検討するべきだったのですけどね。
他社に遅れを取らないよう、リリースを急ぐあまり、検討がなおざりになってしまったようです。
あとがき
今日の夕方、テレビでニュースを見ていたら、NTTドコモの方たちが会見を開いていました。
被害総額 1800万円を全額補償するのだとか。
テレビのインタビューに答えていた、被害者の女性もきっと救われることでしょう。

ただ今後も、新たに被害を訴える人が、ぞくぞく出てくると思われます。
それに比例して、NTTドコモの補償額も増えていくのでしょうね。
道のりは長そうです。
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