B級グルメやご当地グルメに限らず、全国で開催されるイベントでは屋台がいくつも立ち並びます。
そこではさまざまな食べ物が、一般的に使い捨てプラスチック皿に盛られて提供されます。

食べ終わったあとは現地のごみ箱に捨てられますが、たいてい収まりきらずに溢れかえってしまいます。
一部は再利用されることもあるようですが、多くは焼却処分されるのでしょう。
そんな状況を憂えた方が、食物を原材料にした皿を開発したそうです。
ソフトクリームのコーンのように、世の中に浸透すれば、ごみが減るのですけどね。
食物から作られた、食べられる器
「プラスチックごみ削減」がさけばれて久しく、つい先日ようやくレジ袋の有料化が始まりました。
世の中で、プラスチックごみを削減しようとする動きは、それだけに限らないようです。

静岡県浜松市にあるカフェ「えびすやプラス」では、かき氷(凍らせた果物を削ったもの)をジャガイモのでんぷんなどから作った容器に入れて、お客さんに提供しているそうです。
「食べられる器」なので、かき氷を食べ終わったあとにかじれば、舌休めになるのだとか。

実はソフトクリームのコーンなどを製造する丸繁製菓が、でんぷんと水を主な原材料として作っています。
トウモロコシやエビ、タマネギや紫イモなどの粉末を混ぜれば、味や見た目も変えられるそうです。
でんぷんで出来ているので
「食べられる器」は耐水性があるので、水分を多く含む食べ物も問題なく容れられるようです。
ところがカフェでは、その器をティーカップのように別の受け皿の上に乗せて、提供していました。

「食べられる器」はでんぷん製なので脆(もろ)く、欠けたり穴が空いたりし易いのかも知れません。
また食べることを考えると衛生上、テーブルの上へ直に置くことを嫌がる人も多いでしょう。
「食べられる器」は良い考えだと思うので、ぜひとも世の中に広まって欲しいと思います。
ただ、カフェで提供する際には必要なかったのでは?とちょっと思ったりします。
食べられる器に機能性を追加して
「食べられる器」は、2011年から販売を始めたそうです。
環境問題に対する意識の高まりからか、最近は売り上げが伸びているのだとか。
さらなる売り上げを目指して、健康面や美容面を考慮し、食物繊維を増量したりコラーゲンを追加したりした、商品の開発にも乗り出しているそうです。

ちなみに大阪市の木村アルミ箔では 2007年から、海苔(のり)で出来たお弁当カップを販売しています。
おかずを入れるだけに留まらず、手まり寿司やたこ焼き、大福などの和菓子を入れても美味しいそうです。
海苔以外にも、おぼろ昆布やかつお節、野菜や大豆を使ったお弁当カップも製造しています。
あとがき
むかしむかしソフトクリームは、街頭で紙カップに容れて売られていたそうです。
店主は、食べ終わった紙カップが道端に捨てられているのを見て、心を痛めていたのだとか。
ある夏の暑い日、ソフトクリームがバカ売れしたため、紙カップが足りなくなってしまいました。
急遽(きゅうきょ)となりで売っていたワッフルを丸め、そこにソフトクリームを入れて売ったそうです。

以来ソフトクリームは、丸めたワッフルに容れて売られるようになり、道端からゴミが減りましたとさ。
うろ覚えなのですが、大まかにはこのようなお話だったと思われます。
現在ソフトクリームはコーンに容れて売られていますが、海外ではコーンを食べずに捨てるのだとか。
海外製のコーンは美味しくないそうです。
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