永源寺(えいげんじ)は、滋賀県東近江市永源寺町(ひがしおうみし えいげんじちょう)にある臨済宗永源寺派(りんざいしゅう えいげんじは)の大本山です。
湖東三山(西明寺、金剛輪寺、百済寺)と同じく紅葉の名所として有名で、秋になると多くの参拝客で賑わいます。
そんな「永源寺」に、真冬の 2月に行ってきました。
人気(ひとけ)が少ないので、静かな境内をゆっくりと見て回れました。

永源寺の駐車場へ
永源寺は、国道421号線(八風街道)を走っていると見えてくる、赤い欄干の橋を渡って右へ曲がったところにあります。
紅葉の季節になると、永源寺観光案内所の前の無料駐車場は封鎖されてしまいます。
そうなると自動車は、周辺の有料駐車場に停めなくてはなりません。

しかし現在は真冬で紅葉がないので、参拝客の自動車が極端に少なくなります。
無料駐車場が空いているので、すんなりと駐車できました。
無料駐車場には車止めがないので、川に落ちないように気を付けましょう。
石段を登って総門へ
駐車場からはまず橋を渡って、石段を登って行くことになります。
階段を登りきったところには、奇岩の上に置かれた「十六羅漢像」がありました。

垂直にそびえる四角い柱の上で、羅漢たちが熱心に修行に励んでいるように見えます。
たぶん羅漢像が乗っているのは、かなり風化していますが柱状節理なのでしょうね。
福井県坂井市三国町(さかいし みくにちょう)にある東尋坊の奇岩にも、すこし似た雰囲気があります。
柱状節理(ちゅうじょうせつり)とは、火山性の岩石に柱状の割れ目が入ったものです。
総門の受付は、もぬけの殻
さて総門に着くと、その先には受付の建物が見えました。
総門をくぐって近付くと、受付はカーテンが閉まっていて、人の姿が見えません。
参拝客が少ない時期は人員を削減して、左側の自動販売機で対応しているようです。

ということで「永源寺」を拝観するために、自動券売機で参拝志納料を納めて、入場券を手に入れました。
なお入場券は、この先の本堂の脇にある朱印所で、拝観パンフレットと交換してもらえます。
山門はただいま修復中
さらに歩いていくと、前方に巨大な山門が見えてきます。
山門はただいま修復中のようで、左側半分だけ大屋根の上まで足場が組んでありました。
なお山門は 2階造りの楼門になっていて、左右両側に階段が付いています。
しかし普段は 2階へ登ることは禁止されているので、登り口に蓋がしてありました。

ちなみに秋の決まった時期になると「特別拝観コース」が実施されるそうです。
その期間中に永源寺観光案内所で「特別拝観コース」への参加を申し込めば、山門の 2階だけでなく井伊家の霊廟や甲冑(かっちゅう)まで見られるようです。
ご朱印所でパンフレットと交換

さて山門をくぐると道は二手に分かれます。
拝観パンフレットはご朱印所で入場券と交換なので、まずは石段を登りました。

ご朱印所へ歩いていくとようやく、第一お坊さん発見です。
参拝客が疎(まば)らなので、下を向いて何か作業(修行)をされていたのですが、近づいていくと手を止めて、入場券と拝観パンフレットを交換してくれました。
ようやくここから「大本山永源寺」の拝観が始まります。
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