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【滋賀】紅葉の名所、永源寺を雪のない真冬に歩く その4 (客殿と経蔵と霊廟篇)

神社仏閣めぐり
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永源寺(えいげんじ)は、滋賀県東近江市永源寺町(ひがしおうみし えいげんじちょう)にある臨済宗永源寺派(りんざいしゅう えいげんじは)の大本山です。

紅葉の名所として有名なのですが、時期をずらして真冬の 2月に行ってきました。

永源寺の案内図

永源寺の案内図

境内の裏手から出て裏参道を歩き、そこに造られた史跡や四国八十八ヶ所巡りの入り口などを見て回りました。

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期間限定で入場できる客殿「標月亭」

標月亭

客殿「標月亭」

さてふたたび永源寺の境内に戻ってくると、「標月亭」と名付けられた客殿を見付けました。

客殿とは、お客さんをもてなすために造られた、建物や部屋のことです。

普段、客殿「標月亭」の内部は、一般参拝客に公開されていません。

しかし毎年、秋になると期間限定で「含空院庭園の特別公開」が催されます。
そのときに限り、特別拝観料を支払えば「標月亭」の内部に入れます。

縁側で紅葉を楽しむカップル

内部では抹茶お菓子が振る舞われるので、それを頂きながら含空院の庭園を眺められます。

含空院(がんくういん)は、永源寺住職の居所なので一般参拝者は入れません。

開山お手植えのカエデ

開山お手植えのカエデ

開山お手植えのカエデ

客殿「標月亭」から振り返ると、そこにはカエデの木が立っています。

カエデの木の根元に立て札があって「開山 御手植え」と書かれていますが、最初どういう意味なのだろうかと思いました。

開山堂

開山堂(寂室禅師をお祀りしているお堂)

実は「開山」とは、その宗派を開いた人のことです。
大本山永源寺においては「寂室禅師(別名、正燈国師)」を指します。

もみじ寺

つまり「寂室禅師」が自らの手で植えたカエデ、ということになります。
拝観パンフレットを見てみると、そのカエデが真っ赤に色付いていました。

大蔵経が納められた経堂

経堂

経堂

「標月亭」のとなりには、「毘盧宝蔵(びるほうぞう)」の名を持つ「経堂」があります。

格子のすき間から中を覗くと、手前には 3体の像が、その奥には転輪蔵(てんりんぞう)が設置されていました。

本棚

転輪蔵とは、膨大な量にのぼる大蔵経の経典を、閲覧し易くするために作られた、多角柱状の巨大な回転式書架のことです。

なお転輪蔵を設置するときは考案者の功績を讃(たた)えて、傅大士(ふだいし)とその 2人の息子(普健童子、普成童子)の像を安置する、習わしになっているようです。

井伊家の霊廟

井伊家の霊廟の入り口

井伊家の霊廟の入り口

さて「永源寺」の総門を出ると、二手に分かれた右側の道に「井伊家の霊廟」があります。
四代目の彦根藩主である井伊直興(いい なおおき)のお墓です。

ただ石段を登っていっても、門の扉には鍵が掛かっているので、中には入れません。
ということで左脇の道を歩いて、奥へと進んでみました。

井伊家の霊廟

井伊家の霊廟

すると案の定、お墓がよく見える場所がありました。
ちなみに彦根藩での井伊家の菩提寺は、清凉寺になっています。

あとがき

子どもの頃から何度も来ている「永源寺」ですが、子供の頃の思い出は石段を登っていることくらいで、あとは何も憶えていません。

やっぱり大人になってから訪れると、いろいろと発見があって楽しめます。
カエデがまだ紅葉していないので、ひとり静かに境内を散策できました。

お遍路

また今回は裏参道の途中で「四国八十八ヶ所 霊場巡り」のコースを見付けました。
次回、永源寺を訪れたときは、是非歩いてみたいと思います。

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