先日久しぶりに、長野県伊那市高遠町(いなし たかとおちょう)にある高遠城址公園へ、満開の桜を見に行ってきました。
高速道路を走っていると自動車が急に、進行方向はるか先の道路交通情報を喋り出しました。
乗って行ったのは、やっと買い替えた新しい自動車です。
最初は訳が判らなかったのですが、耳を澄ましていると ETC車載器から声が聞こえてきます。
最新の ETC車載器は、道路交通情報まで教えてくれるようです。

電子料金収受システム、通称ETC
むかし高速道路の利用料金を集めていたのは、せまいボックスの中に入ったおじさんでした。
ところが最近はおじさんに加えて、機械が自動的に利用料金を集めています。
その機械の正式名称は「電子料金収受システム」といい、その英語名の頭文字をとって、通称「ETC(イーティーシー)」と呼ばれています。
ETC を利用して利用料金を支払うには、自動車に「ETC車載器」を取り付け、そこに契約したクレジットカード会社から送られてきた「ETCカード」を差し込む必要があります。
通信アンテナ「ITSスポット」と双方向通信
さて古い世代の ETC車載器は、高速道路の利用料金を集めるぐらいでしたが、ETC2.0 に対応した車載器は、道路交通情報まで教えてくれるようになりました。
高速道路を実際に走っていたときは、ETC車載器がどこから情報を得ているのか判りませんでしたが、「ITSスポット」という通信アンテナと双方向通信をしているそうです。
すでに日本全国の高速道路上に、かなりの数の「ITSスポット」が設置してあるみたいです。
そこを通過するたびに、ETC車載器は道路交通情報を知らせてくれました。
対応したカーナビと連係させれば
なお通信アンテナ「ITSスポット」とそれぞれ ETC2.0 に対応した車載器、カーナビが連携すれば、的確な道路交通情報が提供されるそうです。
あらかじめ前方の、交通渋滞が発生している高速道路などが判るので、順調に流れている迂回路があれば、交通渋滞を回避できるのでしょうね。
ちなみにボクの自動車は、カーナビを付けていません。
ETC車載器は目的地が判らないので、無作為に選んだ道路交通情報を教えてくれていました。
あとがき
高速道路の利用料金というのは、高速道路を維持していくためだけでなく、高速道路で新しいサービスを提供するためにも、使われているようです。
リアルタイムな道路交通情報の提供によって、交通渋滞が緩和されれば良いのですけどね。
それの実現は、道路をいくら増やしたところで、なかなか難しそうです。
高速道路の利用料金は、いつまで経っても無料になることはなさそうです。
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