福井県南条郡南越前町(なんじょうぐん みなみえちぜんちょう)には、藤倉山(ふじくらやま)があります。
かつて藤倉山の山中には、七堂伽藍を備えた寺院とその門前集落があったと考えられているそうです。
ということで、久しぶりに藤倉山に登ってきました。
白鬚神社から谷筋を登ってみたら、かつての門前集落跡と磐座(いわくら)らしき巨岩にたどり着けました。

白鬚神社から、谷筋を登って、門前集落跡まで来ました。
光明聖寺南院の藤倉院跡


さて白鬚神社から山頂へと続く尾根筋に合流したあとは、さらに丸太階段を登っていきました。
丸太階段は程なくして、苔むした石段に変わります。


石段を登り終えると平坦地が奥の方まで広がっており、登山道に沿って石が並べられていました。
並べられた石は、建物の基壇跡のようです。


さらに歩みを進めると、「光明勝寺跡」と「藤倉院」の標柱が立てられていました。
かつてはこの場所に、光明聖寺南院の藤倉院(藤勝寺)があったようです。
光明聖寺は寺院の集まりで、鍋倉山には西院の鍋倉院が、湯尾峠には東院の孫嫡子庵がありました。
藤倉山の尾根筋へ


光明聖寺跡からは、急勾配の丸太階段を登っていきました。
何度かつづら折りを繰り返したあとは、横がけ道を歩きながらはずんだ息を整えます。


しばらく緩やかな上り坂が続いたと思ったら、急斜面を上方へ続く丸太階段が始まりました。
大雨などで土砂が洗い流されたのか、丸太階段が波打っています。


木立の向こうに見える空を目指して登っていくと、ようやく尾根筋の分岐点にたどり着きました。
白鬚神社を指し示す案内板は、前回と同様に壊れたままです。
藤倉山頂上と反射板


さて尾根筋分岐点からは、藤倉山頂上を目指してブナの森を歩いていきました。
程なくして、段差の高い丸太階段が始まります。


丸太階段を登り終えると、通称を反射板と呼ばれる無給電中継装置が設置されていました。
山頂は景色を望めないので、この場所から景色を眺めておきます。


反射板からふたたび歩き始めると、すぐ藤倉山頂上に着きました。
大したお楽しみはないので、三角点だけ確認しておきます。
V字ターンで鍋倉山へ


藤倉山頂上を越えてさらに歩いていると、鍋倉山と八十八ヶ所の方向を指す標柱がありました。
前回は戸惑いましたが、迷わず V字ターンして鍋倉山へ向かいます。


分岐点のある鳥山跡まで下ったあとは、ふたたび坂道を登っていきました。
それにしても、JR今庄駅前の案内板にある「鳥山跡」とはいったい何なのでしょうか、気になります。


ということで、久しぶりの鍋倉山頂上にたどり着きました。
つい先日訪れたときには割れていた山名板が、黒いビニールテープで補修されています。
つぎは、八十八ヶ所弘法寺から下っていきます。
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