福井県南条郡南越前町(なんじょうぐん みなみえちぜんちょう)の今庄宿のすぐ近くには、藤倉山(ふじくらやま)・鍋倉山(なべくらやま)ハイキングコースがあります。
その途中にある燧ヶ城址(ひうちがじょうし)のことが、ずっと気になっていたので、見に行ってきました。
ただあまりにも早く燧ヶ城址に着いたので、ついでに藤倉山と鍋倉山にも登ってきました。

熊よけラジオを鳴らしながら重い荷物を背負っている登山装備の二人組を追い越したあとは、並列の送電鉄塔から景色を眺めたりしながら、藤倉山の真ん中あたりまで登ってきました。
下り坂はもったいない気が
藤倉山頂上への道のりの真ん中あたりを過ぎて、さらに登っていくと、下り坂が始まってしまいました。
せっかく懸命に登ってきたのに、何だかとても勿体(もったい)ないような気がします。
などと思っていたら、道がふたたび上り坂になって、すこし険しい岩場も登るはめになりました。
それでも登っていくと、前方がようやく明るくなってきたようです。

やっと見晴らしの良い場所に出られるのかと思ったら、「危険 頭上注意」の旗が通せんぼをしていました。
一瞬、躊躇(ためら)いましたが、もちろんトラロープをくぐって前へ進みます。
鉄塔の下に広がる原っぱ

トラロープをくぐった先には、巨大な鉄塔が建てられていました。
あたりは広範囲に渡って樹木が切り倒されているので、見通しの良いことこの上ありません。

道は鉄塔の下へと続いていますが、作業員の道具類が置いてあるので、近寄らない方が無難です。
鉄塔の外側を大回りして、景色を見に行きました。
鉄塔の下からは、はるか遠くの方まで山並みが見渡せます。
ただ際立って高い山があるわけではなく、どれもこれもが一様に高いので面白みがありませんでした。
ブナの森を抜けて
これまでもブナの木が無かった訳ではないのですが、見回すとあたり一面がブナの林になっていました。
歩いても歩いても背が高い木は、ほとんどブナの木です。

道の先の方を見ると、しばらくは平坦な山道が続きそうなので、景色を楽しみながら歩いていきました。

藤倉山までの距離と目安の時間が記された案内板を見付けました。
藤倉山の頂上までは、もう残りわずかのようです。

歩いてほど近くのところには、また案内板がありました。
案内板の向こう側ですが、右へ下っていくと、ふもとの白鬚神社(しらひげ じんじゃ)に行けるようです。
階段を登ったら藤倉山の頂上
藤倉山の頂上へは最後に、かなり長く続く丸太の階段を登っていくことになりました。
階段の段差が結構あるので、登っている途中で何度も何度も立ち止まってしまいます。

ようやく丸太の階段を登り終えると、無給電中継装置(別名、反射板)が建てられていました。
特に見晴らしが良い訳ではないので、そのまま通り過ぎることに。
無給電中継装置とは、電波を増幅したりせず、ただ反射することで中継する装置のこと。
間に山などの障害物があって、電波を直線的に送受信できない場合に利用される。
すると無給電中継装置のすぐ近くに、藤倉山の頂上がありました。
「藤倉山」と刻まれた板札は地味ですし、まわりは茂みに囲まれているので眺望は何もありません。

せっかく登ってきたのに、ちょっと残念な感じがしました。
さらに藤倉山ハイキングコースを歩いていきます。
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