福井県南条郡南越前町(なんじょうぐん みなみえちぜんちょう)の今庄宿のすぐ近くには、藤倉山(ふじくらやま)・鍋倉山(なべくらやま)ハイキングコースがあります。
その途中にある燧ヶ城址(ひうちがじょうし)のことが、ずっと気になっていたので、見に行ってきました。
ただあまりにも早く燧ヶ城址に着いたので、ついでに藤倉山と鍋倉山にも登ってきました。


藤倉山・鍋倉山ハイキングコース案内図
細かくつづら折りになった坂道を下っていき、案内板で鍋倉山の方角を確認したあとは、ナナカマドの木が生える鍋倉山の頂上を経由して、八十八ヶ所と鍋倉西谷との分かれ道に差し掛かりました。
選んだのは鍋倉西谷への道
- 歩きやすそうな道
- 鉄塔の横からはいい景色も
- 徐々に急勾配に
八十八ヶ所と鍋倉西谷のそれぞれの道の入り口を見比べて、鍋倉西谷の方へ下りることにしました。
よく判りませんが、何だか早くふもとに下りられるような気がしたのです。
いざ歩きだすと道は歩きやすく、鉄塔のそばからは良い景色も見られました。
ところが次第に道は勾配が急になっていきました。

ひしゃげた鉄塔のフェンス
2つめの鉄塔まで来ると、周りを取り囲んでいるフェンスが、なぜか押しつぶされていました。
あたかもこの先の山道の険しさを、暗示しているかのようです。
無限に続くかとも思われる階段
- 木の根元を乗り越えて
- 急階段の始まり
- 木と木の間を抜け
- 途中ロープを伝って
- 鬱蒼とした森へ
拉(ひし)げたフェンスを通り過ぎると、途端に道は険しくなりました。
ただでさえ歩きにくい細い道なのに、木の障害物まで現れて、歩くのを妨害してきます。
しばらく下っていくと、樹脂で出来ていると思われる階段が始まりました。
急勾配の斜面に設置されている階段なので、段差を低くするために、一段の幅が狭くなっています。
また風雨に晒(さら)されて、処どころに設置が緩くなっている階段もありました。
踏み外して転げ落ちないように、注意して下りていきました。
しかし、まるで無限に続くメビウスの輪の中にでも迷い込んでしまったかのようです。
いくら階段を下りても階段が無くなることがなく、終点が見えてきませんでした。
川のせせらぎが聞こえてきますが
- 倒木を避け
- 真っ直ぐで緩やかな階段
- つづら折りの階段
- 前方に橋を発見
- 簡易的な橋を渡って
まだまだ階段は続いているようですが、次第に勾配は緩やかになり、階段の間隔が広くなってきました。
いつの間にか、近くを流れる谷川のせせらぎの音が、聞こえてくるようになっています。
無限に続くかと思われた階段もようやく終わり、緩やかな坂道に合流しました。

林道と小屋
その坂道をしばらく下りていくと、林道の脇に建てられた小屋が見えてきました。
しかし周りには樹木しか見えないので、まだまだ山奥にいるみたいです。
谷川沿いの林道からふもとの町へ
- 林道と道端に生えるクサギ
- 砂防指定地の立て札
- ようやく町へ
最後は谷川沿いの道を川下に向かって歩いていきます。
砂防ダムや今庄斎場の横を通り抜けると、ようやく町の景色が見えてきました。
最後は久しぶりに今庄宿の中を歩くことにしました。
ふくいの伝統的民家が今なお数多く残る、町並みの中を歩くのは趣があっていいものです。
あとがき
燧ヶ城址を見るついでに、藤倉山・鍋倉山ハイキングコースを歩いてみました。
燧ヶ城址は現地に「土橋」「虎口」「土塁」などの立て札がありません。
あらかじめ登り口で、燧ヶ城址の地図を写真に撮っておくと、あとで判りやすいかも知れません。
藤倉山・鍋倉山ハイキングコースは、ある程度登ってしまうと、あとは比較的楽しく歩けます。
どちらの山頂からも景色が眺められなかったので、その点は残念でした。
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