久しぶりに天狗で有名な福王神社(ふくおう じんじゃ)に登ってきました。
福王神社は、三重県菰野町(こものちょう)の福王山にある神社です。
御祭神は毘沙門天(びしゃもんてん)ですが、天狗信仰もあるため天狗にまつわる伝説も数多く残されています。
毘沙門堂の前で参拝を済ませたので、つぎは「奥の院」へ登ります。

山頂にある福王神社の奥の院へ

奥の院の入り口
参拝を済ませて神社の中を見て回っていると、石垣の上に「奥の院入口」と彫られた道標を見つけました。
せっかく福王神社まで登って来たので、奥の院までさらに登ってみることにしました。
道標の横に建っているお社(やしろ)の階段を登って、奥に見える鳥居へ向かいます。

奥の院への入り口
奥の院への参道は、石段が崩れてしまって荒れ放題、スギの枯れ枝も落ち放題ですが、何とか登ってみます。
奥の院への参道には七福神も

奥の院への参道には七福神
奥の院へと続く参道沿いには、七福神が祀られているようです。
ただ数えてみると神様は六柱しか書かれておらず、毘沙門天の名前がありません。
毘沙門天は先ほどお参りした毘沙門堂にいらっしゃるので、ここには無いようです。
ディズニーランドに行くと、ミッキーマウスがひとりしか居ないのと同じなのでしょうね。
- 布袋尊
- 寿老人
- 大黒天
- 恵比寿天
- 弁財天
- 福禄寿
さて奥の院への参道を上がっていくと、道すがら七福神の石像を見付けました。
よく見ると布袋尊だけが浮き彫りではないので、のちに作り直された石像かも知れません。
七福神を探しながら登っていくと、山登りの疲れもすこし紛れるのでありがたかったです。
スギの倒木とヒルに注意!

ヒルに注意
奥の院への参道にはスギの倒木が横たわり、行く手を遮(さえぎ)ります。
それも一本や二本どころの話ではなく、至るところに大量にあります。
植林されたスギの木なので木と木の間隔が狭く、根の張り具合が足りないのでしょう。
去年の台風のときに、根元から倒れてしまったようです。
またヒルもたくさんいるようなので、気を付けなければなりません。
冬の寒い時期なのでヒルとは遭遇しませんでしたが、暖かくなってくると頭上から首筋に降ってくることもあるようです。
奥の院と天狗の踊り場

奥の院の祠(ほこら)
登り口で奥の院とあったため、福王山の山頂には立派な建物があるのだと想像していました。
しかし実際にたどり着いてみると、奥の院とは小さな祠(ほこら)のことでした。
ステンレス鋼が上部に張られた祭壇もありますので、きっと例大祭などのお祭りの際に、お供え物などを置かれるのでしょう。

福王山の天狗の踊り場
振り向くと「天狗の踊り場」と名付けられた広場もあります。
むかし福王山の山頂にある祠のそばを里人が通ると、天狗が悪さをしたそうです。
桑名藩主が付近の木を多めに切り払わせると、天狗は二度と悪さをしなかったというお話。
それ以来、祠の前には何も植えられず、広場のままになっています。
あとがき

福王神社からの帰り道
前回も今回も福王神社に訪れたときは、どちらも閑散期で参拝客が疎(まば)らでした。
次回こそは是非とも、縁日や例大祭などの賑わっている時期に訪れてみたいと思います。
- 輪島キリコ会館
きっと見られる景色が一変するのでしょうね。
なお奥の院への参道は、もうしばらく荒れたままだと思われます。
もし登られる場合には、服装などに気を付けてヒルの被害に遭わないようにしましょう。
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