岐阜県岐阜市(ぎふし)には、舟伏山(ふなぶせやま)があります。
百々ヶ峰(どどがみね)山系の千鳥山から、木曽川の対岸に見て以来、登ってみたいと思っていました。
ということで、すこし遠いですが尾崎南運動公園から、舟伏山に登ってきました。
兎走山まで登ると遠いので、岩田山まで登って山を下っています。

尾崎南運動公園から、舟伏山西登り口まで行って、山頂まで登りました。
蛇首塚の2つの伝説

さて舟伏山頂上からさらに東へ歩いていくと、すぐ近くに蛇首塚の石碑がありました。
レファレンス共同データベースによると、蛇首塚には 2つの伝説が残されているそうです。
伝説1 洪水を鎮める
むかし竜が天上から舞い降りてきて、長良川で水をたらふく飲んでいました。
そこへならず者がやってきて、竜の首を切り落としてしまいます。
それ以来、村がたびたび洪水に襲われるようになって、村人たちはたいへん困りました。
竜のタタリに違いないと思った村人たちは、竜の首を舟伏山のてっぺんに埋めて弔いましたとさ。

むかしの人は、竜と蛇をよく混同していました。
伝説2 雨を降らせる
江戸後期、日野村堂後の村人が兎走山へ薪拾いに行き、誤って鎌で大蛇の首を傷つけてしまいました。
村人は家に帰ってくるなり、高熱が出て寝込んでしまいます。

その夜、大蛇が夢まくらに立って、つぎのように言いました。
「我は舟伏山の大蛇だ。もう命が尽きるので舟伏山に葬ってほしい。その代わり頼みに来れば雨を降らせよう」
村人は舟伏山のてっぺんに蛇首塚を建てて、ねんごろにお祀りしましたとさ。
送電鉄塔から展望所へ


蛇首塚から程なくして送電鉄塔の下を通ると、急斜面が始まりました。
つづら折りの坂道が右へ左へ曲がりながら、萌芽更新したブナ林の中を下っていきます。


しばらくすると、登山道の脇に展望所がありました。
遮るものが無いので、近くには三峰山が、はるか遠くには名古屋駅前の高層ビル群が見えます。
2つの分岐点


さて尾根筋を緩やかに登ったり下ったりしていると、朴葉(ほうば)だらけの場所がありました。
朴葉みそは飛騨地方の郷土料理として有名ですが、ホウノキは未だに判りません。


ということで、程なく道が二股に分かれていました。
左の道は電力会社の鉄塔巡視路のようなので、まっすぐに登っていきます。


坂道を登りきると、またもや道が二股に分かれていました。
折角ここまで来たので、もう一つの山頂も見に行くことにします。
つぎは岩田山に登ります。
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