岐阜県不破郡関ヶ原町(ふわぐん せきがはらちょう)の南西半分は、今須とよばれる地区です。
かつては旧中山道の今須宿があって大変栄えたのですが、現在はその面影を残すのみです。
面積 関ヶ原町:49.28平方キロメートル、今須地区:24.94平方キロメートル
今須地区は人の住んでいる面積が狭く、ほとんどが山になっています。
これまで山だらけであることは知っていたものの、山にはあまり登ったことがありませんでした。
ということで、下明谷(げみょうだに)から祖父谷(そぶたに)まで、山中を歩いてきました。

2つの集落は、地図上で意外に近い
今須地区には南から北、西から東へ今須川が流れており、その河川沿いに集落が作られています。
集落は大まかに、上流部の「上ノ谷」、中流部の「町筋」、下流部の「下ノ谷」に分けられています。
その「上ノ谷」の今須川支流にあるのが「下明谷」集落、「下ノ谷」の今須川支流にあるのが「祖父谷」集落です。
ふもとの道路を通るとかなりの道のりがありますが、地図で見ると何だか近そうな気がします。

自動車に乗ればすぐに着くのですが、かつては山を越えていく人もいたようです。
旧中山道を通らずに、こっそりと行く必要があったのかも知れません。
今須川の上流の集落へ
まずは「上ノ谷」の奥の方にある、下明谷集落を目指します。
とりあえず今須川の近くまで行って、川沿いの道路を上流の方へ歩き始めました。
今須川中流域 上ノ谷の入り口 遠くまで続く農道
名神高速道路の高架下をくぐると、まっすぐな農道が山奥(南)の方へ伸びています。
むかしは山近くの集落の中を通るしかなかったのですが、農地整備されてたいへん便利になりました。
上ノ谷は行き止まりなので、徒歩ならともかく、自動車はどこへも通り抜けられません。

田植えが始まりかけたようで、どの田んぼにも水が張られています。
その中をひたすらを歩いていくと、カーブミラーのある交差点があったので、左に曲がりました。
下明谷集落を抜けて
今須川を渡って 下明谷集落 土砂災害警戒区域
細くなった今須川に架かる橋を渡ると、下明谷に入ります。
最初のうちは田んぼばかりですが、しばらく歩いていると川の向こうに集落が見えてきました。

さて下明谷集落の中を歩いていると、向こうから年配の男性が歩いてきました。
両手にそれぞれポールを持っているので、ノルディック・ウォーキングのようです。
社会的距離を保ちながら、山越えで祖父谷へ行く道について、すこし教えてもらいました。
台風のせいで山道が荒れているのですが、祖父谷大滝の下流に出られるそうです。
獣害防止柵と通行止め
下土林道利用上の注意 獣害防止柵出入り口
下明谷集落を抜けて林道を歩いていると案の定、獣害防止柵がありました。
扉を通り抜けたら、しっかりと戸締まりをします。
下土林道は通行止め ボンテン山 1時間30分?
さらに歩いていくと、トラ模様の派手な扉が設置されていました。
この先の林道は、関係者以外の通行が固く禁止されているそうです。
ただ道路の傍らを見ると、ボンテン山への案内板がありました。
もしかすると登山者だけは、扉の右側とガードレールの隙間から、通っても良いということかも知れません。
つぎは山道を登っていきます。
コメント