岐阜県揖斐郡(いびぐん)の揖斐川町と大野町の境界にも、権現山(ごんげんやま)があります。
ふもとの松山から牛洞峠まで尾根筋が馬蹄形に連なっており、歩きやすそうです。
実は以前近くの城ヶ峰に登ったとき、城ヶ峰頂上から牛洞峠まで歩けることを知りました。
すでに城ヶ峰頂上から小野坂までは歩き済みです。

ということで、松山水辺公園から権現山を経由して牛洞峠まで歩いてきました。
城ヶ峰頂上から牛洞峠まですべて歩くため、途中で小野坂まで往復しています。

松山水辺広場の駐車場へ
まずは松山水辺公園の北側にある駐車場へ向かいました。
国道303号線から案内標識にしたがって、揖斐広域斎場のある方へ進むと、その近くにあります。
松山水辺公園の駐車場はガラガラで、他に停めてある自動車はありませんでした。
公園を利用する人たちは、公園の空いた場所に駐車しているようです。
登り口を探して東へ 県道265号線を南へ
とりあえず、山すその歩道を時計回りに歩いていきました。
ときどき獣害防止策の扉を見掛けますが、立入禁止になっているので素通りします。
西郡神社にお参りして
八幡山常光寺の標柱と駐車場 西郡神社鳥居と常光寺山門
登山に先立って、登り口の近くにある西郡神社(さいぐん じんじゃ)へお参りしました。
明治の廃仏毀釈の被害を免れたようで、神社とお寺が隣り合っています。
西郡神社拝殿と常光寺鐘つき堂 西郡神社本殿
境内に入ると建物は耐震補強が施されており、一種異様な雰囲気を醸し出していました。
拝殿も鐘つき堂も、柱の強度に対して屋根が重すぎるようです。
拝殿の横を通って奥へ進むと、朱塗りの西郡神社本殿が現れました。
屋根まで朱色に塗られている神社の建物は、珍しいのではないでしょうか。
登り口から妙見古道を登って
権現山へ 権現山登り口
さて西郡神社からはすこし参道を戻って、権現山の登り口へ向かいました。
獣害防止策の扉を通り抜け、鬱蒼(うっそう)とした茂みの中へ入っていきます。
妙見古道の案内石 荒れた妙見古道
登山道を登り始めると、道端に「妙見古道(みょうけん こどう)」と刻まれた案内石がありました。
もしかするとこの先に、妙見菩薩が祀られているのかも知れません。
妙見菩薩とは、北極星や北斗七星を神格化した仏さま。

かつてはお参りする人が多かったようで、妙見古道には自然石の石段が整備されていました。
ただ現在は荒れるがままの状態で、石段が崩れていたり倒木が道を塞(ふさ)いでいたりします。
荒廃した神社とお寺の跡
石垣の上に石灯籠の土台 荒廃した境内
倒木を避けながら妙見古道の石段を登っていくと、石垣で補強されて段々にされた敷地がありました。
敷地の中の石灯籠は、どれも崩れて部品がまわりに散らばっています。
荒廃した境内(左) 荒廃した境内(右)
また奥の建物は倒壊しており、瓦礫の山と化していました。
散らばる瓦と板の数が少ないので、たぶん神社の祠(ほこら)でもあったのでしょう。
一番奥の基壇の上は、むかしに建物が壊れたようで、すっかり更地になっていました。
地理院地図によると、神社の奥には寺院があったようです。
さらに権現山を登っていきます。
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