滋賀県長浜市大門町(ながはまし だいもんちょう)には、八丈岩(はちじょういわ)があります。
下草野まちづくりセンターのブログによると、八丈岩ハイキングコースが復活して駐車場もあるそうです。
至れり尽くせりなので、八丈岩まで登ってきました。
ついでに大依山頂上を目指したのですが結局、山名板は見つからずじまいです。

尾根筋分岐点から、大依山を歩いて、山名板を探し回りました。
尾根筋分岐点から八丈岩へ


さて大依山から来た道を戻ってきたら、本来の目的地である八丈岩へ向かいました。
木くずが散らかっていて、滑りやすい急勾配の斜面を下っていきます。


するとすぐ、八丈岩と名付けられた大岩のてっぺんにたどり着きました。
ベンチも置かれており、景色を眺めながら休憩できるようです。


折角なので八丈岩の上に乗って、あたりの景色を眺めてみました。
曇り空なので見晴らしは今ひとつですが、辛うじて雲間から伊吹山が顔をのぞかせています。
八丈岩を下から見上げて


八丈岩からは案内板にしたがって、ハイキングコースを下っていきました。
朽ち果てた倒木が歩く妨(さまた)げにならないよう、道の脇に積み重ねられています。

すこし下ったところで振り返ると、ゴツゴツした岩肌の八丈岩がそびえ立っていました。
八丈岩は斜面の下の方まで続いており、名前に勝るとも劣らない巨大さです。

むかしから傾くこともなくあるようなので、もしかすると八丈岩全体はもっと巨大なのかも知れません。
地表に現れているのは、「氷山の一角」とも考えられます。
八丈岩からふもとへ


さて八丈岩からは急勾配の斜面続きで、至るところに掴(つか)まるためのロープが張られていました。
逆向きに登っていくとなると、かなり大変そうです。

ふもとに近づくに連れて、斜面は次第に急勾配になっていきました。
右へ左へつづら折りの坂道を下っていきます。


獣害防止柵の扉を通り抜けると、ようやくふもとの西林院の参道に合流しました。
石段を登って西林院にお参りする体力は、もう残っていません。
あとがき
なぜか日本では、見上げるほど巨大な岩に「八丈岩」と名付けることが多いようです。
この前訪れた滋賀県湖南市(こなんし)にある三雲城址(みくもじょう あと)の巨岩もそうでした。
ほかの数字が使われていることは、数えるほどしかありません。
漢字の「八」は字形が末広がりなので縁起を担いでいるのでしょうか、それとも大雑把なだけでしょうか。
てっぺんが平たい岩の場合は「八畳岩」と呼ばれます。例外:山口県山口市の「六畳岩」

ちなみに東京都の八丈島の場合、古くから伝わる絹織物の長さが、島名の由来なのだとか。
八丈島の絹織物は、長さが八丈(=24.24メートル)もあったそうです。
大人用きものは通常、一反(=三丈=およそ9.09メートル)から作られます。
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