以前、滋賀県近江八幡市(おうみはちまんし)にある百々神社(ももじんじゃ、地図)に立ち寄ったとき、立ててあった案内板を見て「八幡山縦走コース」のことを知りました。
日牟礼八幡宮(ひむれ はちまんぐう)から百々神社まで、八幡山にはロープウェイで上りましたが、尾根伝いに縦断してきました。

北之庄城址ののろし展望台から八幡山頂上を眺め、笹に覆われた七ツ池の前を経由して、長命寺港展望台から琵琶湖を眺めたあとは、北虎口上展望台から水郷の景観を眺めました。
ヴォーリズ記念病院への鞍部分岐点
北之庄城址の北虎口上展望台からは、長い長い下り坂が始まります。
少し急ですが、あまり苦労せずに下りていけました。
ただたまに木の幹が道に倒れかかっていることがあるので、よそ見は禁物です。

山の尾根の低くなった場所である鞍部まで下りてくると、ふもとのヴォーリズ記念病院へと続く分かれ道がありました。
ヴォーリズとメンソレータム
ヴォーリズは、アメリカ生まれの建築家で、日本において数多くの西洋建築を手掛けました。また社会事業家としての側面も持ち、近江兄弟社の前身となる会社を立ち上げます。

アメリカの製薬会社とライセンス契約を結んで、塗り薬「メンソレータム」の販売代理店となり、日本中にその薬を広めました。
紆余曲折があって現在、商標「メンソレータム」はロート製薬が持っています。
近江兄弟社では、商標「近江兄弟社メンターム」を使っています。

さらには、結核療養所「近江療養院」も開設しました。
療養所は「近江サナトリアム」を経て、現在「ヴォーリズ記念病院」に改称されています。
岩場の長くて急な上り坂
鞍部分岐点を過ぎると、いきなり急な上り坂が始まりました。
すこし登っていると登山道が岩場に変わってしまい、足の置き場を探すので一苦労です。
さらには登っても登っても、一向に上り坂が緩やかになってくれません。
あまりに登るのが苦しくて、上り坂の途中で何度も立ち止まってしまいました。

ようやく上り坂が緩やかになったので、のんびりと歩いて息を整えることに。
雑木の中に巨石を見付けたので、巨石の上に登ってしばらく休憩しました。
望西峰の方が八幡山より高い?

さて休憩を終わって、雑木林の中を歩いていると、木立の向こうに 2つの案内板が立てられているのを見付けました。
近づいてみると、一つはありふれた道案内でしたが、もう一つには「望西峰(ぼうせいほう)278メートル」と書かれていました。

どうやらこの場所が、望西峰という場所のようです。
その名前から見晴らしがいい場所なのだと思ってたのですが、単なる森の中でした。

この「望西峰」という名前は、山の東側にいる人が西に高くそびえる峰を眺めて、名付けたものなのでしょう。
標高は八幡山よりも、望西峰の方が少し高いそうです。
さらに八幡山縦走コースを歩いていきます。
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