滋賀県米原市梓河内(まいばらし あんさかわち)には、八講師城跡(はっこうじ じょうあと)があります。
以前、同市柏原の長比城跡(たけくらべ じょうあと)に登ったら、展望台に名前があり気になっていました。
調べてみると八講師城跡のすぐ近くまで、自動車で林道を登っていけるようです。
米原市のホームページに、トレッキングマップが配布されていますが、今回は手ぶらで歩いてきました。

八講師城跡の駐車場へ
八講師城跡の駐車場へは、国道21号線の交差点「梓河内」で南へ曲がって、名神高速道路の下をくぐります。
2つ目の交差点で左(東)へ曲がったら、林道をゆっくりと登っていきました。
林道は比較的道幅が広いのですが、見通しが悪いので油断は禁物です。
駐車場までは、およそ 4キロメートルあるので、道端の距離が書かれた立て札が良い目安になりました。

ということで、八講師城跡の駐車場に着きました。
端っこには柵がないので、駐車するときは落ちないように気をつける必要があります。
トレッキングコースの案内

八講師城跡の駐車場の奥に何かが見えたので行ってみると、近場のトレッキングコース案内図でした。
八講師城跡のそばを経由して、米原市の柏原と梓河内を結ぶ道のようです。
ただ道の曲がり具合から考えると、トレッキングコースとはどうやら林道のようです。
林道は自動車向けの道なので、登りやすいように勾配がかなり緩やかになっています。

ただそうなると、道のりがいたずらに長くなってしまい、なかなか登ったり下りたりできません。
面白みのない道であることも多いので、ボクなら歩くのを躊躇(ためら)いますね。
八講師城跡の入り口
林道をすこし戻って 八講師城跡への登り口
改めてあたりを見回すと、駐車場から林道をすこし戻ったところに、白くて四角いものが見えました。
近づいていくと、それは八講師城跡の解説板で、すぐ横には城跡への登り口がありました。

この八講師山(はっこうじやま)にはかつて、八講寺(はっこうじ)という寺院があったそうです。
たぶん日蓮宗のお寺で、法華経を主な経典としていたのでしょう。
八講とは、法華八講会(ほっけ はっこうえ)の略。
法華経八巻を朝と夕に 1巻ずつ、四日間で八巻を講じる法会のこと。
それがいつの頃からか、北近江の守護である京極氏関連のお城になってしまったのだとか。
八講寺には僧坊跡がいくつもあって、城郭に改造しやすかったのかも知れません。
急坂を登って、八講師城跡へ
いきなりの急坂 さらに急勾配の斜面
八講師城跡への道は、いきなり急勾配の上り坂から始まります。
本来のお城の登り口ではないところに、無理やり道を通したのだと思われます。
前方に立て札 八講師城跡の東端
さらに登りにくさを増した斜面を登っていくと、ようやく前方に立て札が見えてきました。
立て札には「八講師城跡」と書かれ、矢印は左の方向を指しています。
ただ、あとで地図を確認したら、この時点でもうすでに八講師城跡の中に入っていました。
あたりの地形がデコボコとして不自然だったので、気付いてはいたのですけどね。
つぎは八講師城跡の中を歩いていきます。
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