愛知県犬山市(いぬやまし)に「博物館明治村」という場所があります。
ただ、あまりよく知らなかったので、実際に「博物館明治村」に行って、どんなところなのか、確かめてきました。
聖ザビエル天主堂は結婚式のため見られませんでしたが、芝居小屋「呉服座」の中を見ることはできました。
昔懐かしの駄菓子屋「八雲」
さて芝居小屋「呉服座」を出ると、その隣には昔懐かしい雰囲気の駄菓子屋がありました。

駄菓子屋「八雲」という名前は、書籍「怪談」で有名な小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)に因(ちな)んでいます。
そもそもは、静岡県焼津市(やいづし)に建てられていた魚屋の家なのですが、東京帝国大学に招かれて、島根から東京に移り住んだ小泉八雲が夏の間、避暑のために過ごした場所です。
カルメ焼き発見!
実を言うと、ボクが子どものころ近くにあったお店は、肉も魚も野菜もお菓子もさらには洗剤などの日用品まで、何でも売っている八百屋さんしかなく、駄菓子屋はありませんでした。
駄菓子屋に入ったのは、大人になってからなので、懐かしさは何もありません。

ただ「カルメ焼き」は、知ってはいたものの食べたことが無かったので、それを見つけたときには、思わず買ってしまいました。
ただ実際に「カルメ焼き」を食べてみると、スカスカで大しておいしくはないのですけどね。
現代は、おいしいお菓子が多すぎます。
理髪店「喜之床」

その隣のこぢんまりした建物は、東京都文京区本郷(ぶんきょうく ほんごう)にあった理髪店「喜之床」です。
1階部分はハイカラな理髪店で、2階部分は石川啄木が、家族と住んでいた場所だそうです。
石川啄木とは、歌集「一握の砂(いちあくのすな)」で有名な早世の歌人です。

もっとも有名なのは、次の歌ではないでしょうか。
はたらけど はたらけど猶(なお) わが生活(くらし) 楽にならざり ぢつと手を見る(一握の砂より引用)
NHKの朝ドラのロケ地に
ボクの知る限りですが、この理髪店「喜之床」も、NHKの朝ドラ「ごちそうさん」のロケ地になっていました。

変わった小説を書く文士、室井幸斎(演、山中崇さん)が 2階に間借りしている設定になっていました。
西門悠太郎(演、東出昌大さん)が、下宿していた卯野家を追い出されて、仕方なくそこに転がり込んでいました。

卯野め以子(演、杏さん)が、風邪を引いてそこで寝込んでいる西門悠太郎を見舞っている様子が思い出されます。
宇治山田郵便局舎の変遷
さて、理髪店を出てしばらく歩いていくと、大きな洋風の建物が見えてきました。
宇治山田郵便局舎は、三重県伊勢市(いせし)にあった郵便局です。
その郵便局舎は最初、宇治山田郵便役所として小さな建物から始まりました。

ところが、電信電話事業も行うようになると、手動式交換網の時代ですので、電話交換手の仕事場を用意するため、建物を大きくしていきます。
次第に電話を引く家庭が増えてくると、たくさんの電話交換手が必要になり、移転を繰り返しながら、郵便局の局舎は大きくなっていきました。

ただその後、自動交換機の発明で電話交換手は仕事がなくなり、また電信電話事業も郵便局の事業ではなくなりますので、大きな建物は必要ではなくなるのです。
明治村の簡易郵便局

なお現在、宇治山田郵便局舎は博物館明治村の簡易郵便局として、営業しています。
ということで、郵便貯金をしたり、手紙やはがきを出したり、できます。
郵便貯金口座を作るのは、ちょっと面白そうですね。
ボクは今でも、東京の江東区で作った郵便貯金口座を近所の郵便局で使っています。

また、明治村オリジナルの切手を販売しているようですので、切手コレクターの方は、集めてみてもいいかも知れません。
では、つぎは鉄道局新橋工場へ向かいます。
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