愛知県犬山市(いぬやまし)に「博物館明治村」という場所があります。
ただ、あまりよく知らなかったので、実際に「博物館明治村」に行って、どんなところなのか、確かめてきました。
明治の洋食屋 オムライス&グリル浪漫亭で、昼食にオムライスを食べてきたところです。
監獄の建物が集められた一郭
さて、洋食屋「浪漫亭」を出て階段を下りてくると、目の前に長屋が現れました。
ただ壁が縦長の格子状になっていて、中の様子がすこしばかり見えるようになっています。
その建物は前橋監獄雑居房といい、簡単にいうと複数の人を入れておく刑務所です。
村内マップを見ると、このあたりは監獄に関するものが集められているようです。

東の方に監獄の正門があるようなので、まずはそちらから入ることにしました。
2つの看視塔がついた金沢監獄正門
金沢監獄正門に横から近づいていくと、とても分厚い門のように見えます。
ただそれは、正門の出入り口の左右両側に、2つの看視塔が設置してあるからでした。

その看視塔の入り口は門の内側だけにあり、そこから階段に登れるようになっています。
踊り場からは門の外側を看視でき、2階からは門の内側を看視できるようになっています。
また看視塔の 1階部分には、頑丈な鉄格子がはまった、大きめの看視窓が 2つ付いています。
門の外側と出入り口側を看視できるようになっています。
開業当初の東京駅前にあった交番
さて金沢監獄正門をくぐって眼鏡橋を渡り、まずは東京駅警備巡査派出所を見に行きます。
大正3年(1914年)に東京駅が開業したとき、駅前広場に作られたという交番です。

ちょととどこかで見たことのあるデザインだと思ったら、東京駅前広場の交番ということで、東京駅のデザインに似せて建設したそうです。
ただ中に入ってみましたが、カウンターがあるだけで、他に目ぼしいものはありません。
この建物は外観だけを楽しむもののようです。
前橋監獄雑居房は、格子だらけ
さてその隣にあるのが、洋食屋を出たときに目にした、格子壁の前橋監獄雑居房です。
入り口から中に入ると、うす暗い通路の両側に、いくつもの雑居房が並んでいました。

雑居房とは複数の人を入れておく刑務所のことです。
ただその中にあるトイレには、隠れて悪さができないように間仕切りがありませんでした。

また雑居房の中にトイレがあるので、空気の流れが悪いと臭いが籠もったりします。
建物の外壁も格子にしてあるのは、衛生面を考慮してのようです。
なお入り口から近い雑居房の扉が開放してあって、中に入れるようになっていましたが、気分が悪いので遠慮しておきました。
金沢監獄中央看守所と監房
すこし戻り今度は、扇子の骨のように放射状に広がっていた、金沢監獄を見に行きました。

扇子の要となる中央看守所の中に入ると、部屋の中央には看視室が置かれています。
その部屋からは囚人たちの入る舎房が、扇子の骨のように 5方向へ伸びています。
つまり扇子の要にあたる看視室からは、すべての舎房の廊下を見渡せるという訳です。

ただ同じものが 5つあっても展示に困るので、実際に移築してあるのは第5舎房だけです。
他の舎房は雰囲気を出すため、各廊下の入り口に、巨大な写真パネルが立ててありました。
そこから先に進むことはできませんので、気をつけてください。
つぎは、裁判所法廷を見に行きます。
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