滋賀県甲賀市信楽町宮町(こうかし しがらきちょうみやまち)には、飯道山(はんどうさん)があります。
修験道の盛んだった山なので、以前からずっと気になっていました。
ということで、宮町登山口から飯道山に登ってきました。
帰りに行場巡りをしたあと、飯道神社(いいみちじんじゃ、はんどうじんじゃ)にお参りしています。

飯道山頂上から、杖の権現と木食応其上人入定窟を経由して、飯道神社まで戻ってきました。
行場巡り 天狗岩


さて飯道神社三の鳥居から飯道山惣絵図まで来たら、本殿へお参りする前に行場を巡ることにしました。
行場口から森の小径へ進むと、程なく行場巡りのルートが描かれた案内図を見つけます。


案内図からすこし歩いたところには、「天狗の岩」と記された立て札がありました。
ところが見上げた斜面には大岩がたくさんあり、どれが天狗の岩なのかさっぱり判りません。


仕方がないので、つぎの行場を目指して険しい岩場を下っていきました。
途中にあった「天狗の鼻」に似た棒状の岩が、もしかすると天狗の岩なのかも知れません。
行場巡り 不動の押し分け岩と平等岩


何か釈然としないまま山道を歩いていると、程なくして不動の押し分け岩にたどり着きました。
荷物を入り口において、大岩のくぐり抜けに挑戦です。


簡単にくぐり抜けられるだろうと思いましたが、すき間が斜めになっているのですこし工夫が必要でした。
右肩から入って一旦右側の出っ張りに腰掛けると、あとは比較的簡単に通り抜けられます。
不動の押し分け岩には、途中に緊急脱出口もあります。


急いで不動の押し分け岩入り口へ荷物を取りに戻ったら、つぎは平等岩を見に行きました。
ただ岩のてっぺんまで、鎖を上り降りするだけのようなので、止めておくことにします。
行場巡り 蟻の戸渡り


さて平等岩からは、垂直に切り立った巨岩のすぐ脇を通り抜けていきました。
途中には、行場巡りを断念して飯道神社本殿へと戻る避難路もありますが、つぎの行場を目指します。

すると程なく、物々しい雰囲気の蟻の戸渡りにたどり着きました。
一見すると通り抜けできそうもありませんが、鎖が張られているので、ためしに行ってみることに。


手前の木の根元に乗ったあと、岩場に移動すると、岩のすき間を容易に通り抜けられました。
頑丈な鎖のあるお陰で、蟻の塔渡りの難易度が下がっているようです。
行場巡り 胎内くぐり

蟻の戸渡りを終えると、すぐに胎内くぐりが始まりました。
内部がどうなっているのか不安ですが、岩に手を置きながら慎重に降りていきます。


底にしゃがみ込むと、左側の出口から外の明かりが差し込んでいました。
出口へと続く坂道はデコボコしているので、しゃがんだ姿勢のままゆっくりと下っていきます。

外へ出てホッと一息ついていると、なぜか胎内くぐりの立て札を見つけました。
蟻の塔渡りのすぐあとに胎内くぐりがあって、仕方なくこの場所に立てたのでしょうね。
さらに、飯道山の行場巡りをします。
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