岐阜県可児市(かにし)には、鳩吹山(はとぶきやま)があります。
以前、木曽川沿いの不老公園から大平山に登ったとき、案内板で名前を見つけました。
ということで、可児川下流域自然公園から鳩吹山に登ってきました。
あまりにも近すぎたので、ついでに西山(両見山)まで足を伸ばしています。

可児川下流域自然公園の駐車場に自動車を停めて、鳩吹山カタクリ登山口から、大天神休憩舎まで登ってきました。
鳩吹山頂上にて


さて大天神休憩舎からふたたび歩き出すと、あっけなく鳩吹山頂上に着いてしまいました。
見晴らしがたいへん素晴らしく、ふもとを流れる木曽川から遠くの御嶽山まではっきりと見えます。


ちなみに鳩吹山頂上を見回すと、不思議なことに山状の石積みがありました。
近づいてよく見ると、壊れた石標に「~元社」と刻まれています。
鳩吹山は、別名を「天神山」ともいうようです。
もしかすると、かつては山頂に天神様が祀(まつ)られていたのかも知れません。
石積みのてっぺんに「大炊戸天満宮(おおいべ てんまんぐう)」と刻まれた石碑がありました。
大岩の上から景色を眺めて


鳩吹山には早々に登れてしまったので、続けて西山へ行ってみることにしました。
なだらかな尾根筋を歩き始めると、程なく木の陰に大岩を見つけます。


近づいてみると、丸い大岩の表面に足場が作ってあったので、てっぺんまで登ってみました。
ただ木の枝に遮(さえぎ)られて、景色は満足に望めません。
新撰美濃志には「馬(穴+氣)石」とありますが、馬の「おなら」に形はありません。
岩の見た目から想像するに「馬糞石(まぐそいし、ばふんいし)」だと思われます。
新撰美濃志のコマ番号:389/446
国立国会図書館デジタルコレクションより

仕方なくすぐとなりの展望岩に行ってみると、雄大な木曽川がはっきりと見えました。
鳩吹山頂上から眺めるよりも、おすすめだと思われます。
分岐点で北回りルートを選択


さて展望岩で景色を見たあとは、西山を目指して急勾配の岩場を下っていきました。
西山までは結構道のりが長いので、しばらくは登ったり下ったりを繰り返すことになります。


ということで、坂道を下ってくると道が二手に分かれていました。
まだまだ歩けそうなので予定通り、西山(両見山)を通る北回りルートへ進むことにします。


急勾配で薄暗い坂道を下っていくと、谷川に木橋が架けられていました。
あまり橋の横幅が広くないので、向こうから人が来た場合、待ち合わせて渡ることになります。
岩場を乗り越えて、西山へ


谷川に架かる木橋を渡ったら、これまで以上に険しい岩場を乗り越えていきました。
登れども登れども、またその先に岩場が続いています。


途中の景色が開けた展望岩では、木曽川の向こうに坂祝町が見下ろせました。
向かいの山の砕石場の様子がよく見えます。


ふたたび岩場を登っていくと、ようやく西山(両見山)頂上にたどり着きました。
ただ残念ながら、西山からの景色はイマイチです。
つぎは西山から下山します。
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