年齢を重ねると秋から冬にかけて、手足が荒れるようになります。
去年までは、踵(かかと)にひびが出来ますが、ただザラザラになるだけでした。
ところが今年は、踵にあかぎれが出来て、すこし血が滲(にじ)んでしまいました。

昼間に歩いているときよりも、夜間に寝ているときの方がジンジンと痛みます。
ということで、ボクなりに何とか治してしまいました。
ひび・あかぎれとは

「ひび」と「あかぎれ」を国語辞典で調べてみると、次のように書いてありました。
ひび 【皹・皸】寒さなどのために脂肪分を失った手足などに生じる、小さな裂け目。
あかぎれ【皸・皹】寒さのため、手足の皮膚に脂気がなくなり、深くさける症状。
学研 現代新国語辞典 改訂第5版
つまり、寒さなどの原因により、手足から脂肪分が抜けると、まず手足に「ひび」が出来、さらに深く裂けると「あかぎれ」になるようです。

冬になると空気が乾燥するので、手足の水分が抜けてひびが出来るのかと思っていましたが、勘違いだったようです。
原因を考えてみました
年齢を重ねたこともあるかもしれませんが、それで片付けると何の解決にもなりません。
最近になって始めたことで、足の脂肪分が抜けるようなことはないか、考えてみました。
すると思い当たる節がありました。

夕方にウォーキングをして帰ってきたら、シャワーで汗を流すことにしています。
そのときついでに、足の裏を石鹸(せっけん)で洗っていたのです。
石鹸は界面活性剤なので

石鹸は界面活性剤なので、水と油を馴染ませる作用があります。
つまり、石鹸を使って足の裏を洗うと、足の裏から脂肪分が抜け出て、水に溶けてしまうことになります。

ということで踵のあかぎれを治すため、足の裏は水またはお湯だけで洗うことにしました。
足の裏の汗ぐらいなら、石鹸など使わなくても流し落とせるはずです。
あかぎれを早く治すには

たぶん石鹸を使うのをやめるだけで、踵のあかぎれは治るはずです。
しかしなるべくなら、あかぎれを早く治したいので、ぬり薬を使うことにしました。
以前、食品工場に勤めていたときに、指先のあかぎれを治すために使っていた薬です。

食品工場では加工場の中に入る直前、毎回石鹸で手を洗い、さらにアルコール消毒をして、手を清潔に保っていました。
春夏は平気なのですが、秋冬になるとかならず指にあかぎれが出来ていたものです。
というわけで、頻繁にこの薬のお世話になっていました。

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ひび・あかぎれ治療薬
その薬とは、池田模範堂の「【第3類医薬品】ヒビケア軟膏a 35g」です。
池田模範堂とは、かゆみ止め薬「ムヒ」で有名な製薬会社です。
この薬を患部に塗っておくと、かなり早くあかぎれが治りました。
以前、母にも勧めたのですが、傷がすぐに治ったと喜んでいました。

この薬は高価なので、安くて同じような効能を謳(うた)った別の薬を、使ってみたことがあります。
しかし結局は安物買いの銭失いで、この薬に戻ってきてしまいました。
なお、ひじ・ひざ・かかとには、より効果的な「【第3類医薬品】ヒビケアFT軟膏 20g」があります。
踵のひびはすっかり

さて、お風呂から出たら、きれいになった踵全体に「ヒビケア軟膏」を丁寧に塗り込み、薬がよく効くように靴下を履いて寝ました。
すぐ次の日に治るわけではありませんが、数日後にはあかぎれがしっかりと治っていました。
するともう踵は、昼間歩いても痛くありませんし、夜間寝ていても疼(うず)くことは無くなりました。

ちなみに美容師をしているウチの母は、かかとに馬油を塗っているそうです。
同じ悩みを抱える人が多いようで、美容院に置いておくと常連さんが買っていくそうです。
あとがき

テレビ番組や CM では、皮膚の表面に雑菌が残っていることが、とても悪いことのように言って、石鹸で手を洗うようにいいます。
大昔の衛生状態がわるい時代ならいざ知らず、今の時代健康に生活しているだけなら、体の免疫機能が正常に対処してくれるはずです。

朝起きて、洗顔フォームで顔を洗わないという、女優さんもいるようですね。
基本的には、あまり皮膚の脂肪分を取り除きすぎないほうが、皮膚の健康を保つには良さそうです。
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