岐阜県揖斐郡揖斐川町(いびぐん いびがわちょう)には、西ノ山と東ノ山があります。
最近登った揖斐城跡あたりの地図を眺めていたら、2つの山の間を長い尾根筋が続いていました。
山の北側には横蔵寺と谷汲山華厳寺があるので、かつては尾根越えの峠道がいくつもあったようです。
そこを登っていけば、尾根筋までたどり着けそうです。
ということで、仁坂坂から西ノ山を経由して東ノ山まで歩いてきました。
ただ峠道は使われなくなって久しいので、車道や林道を歩いた方が無難でしょうね。

揖斐川町健康広場の駐車場へ
まずは、揖斐川町健康広場の駐車場に向かいました。
国道303号線と国道417号線の交差点「上新町」から、案内標識にしたがって城台山のまわりを進みます。

最初はとなりの揖斐川歴史民俗資料館を利用するつもりでしたが、こちらの方が目的に合っていそうです。
またとなりに比べて遅くまで開いているので、もし遅くなっても多少なら安心です。
揖斐川町健康広場 揖斐川町健康広場から道路へ
駐車場は揖斐川町健康広場を囲むように配置されており、かなり広くて空いていました。
観客席の下にあるトイレで用事を済ませたら、出発します。
田園地帯を歩いて、仁坂坂登り口
ということで、田園地帯の中を歩いて仁坂坂に向かいました。
まっすぐな道路が整備されているので、迷うことなく進んでいけます。
稜線右側の窪みが仁坂坂峠 東光寺へ寄り道
山すそに着くと、高い石垣で敷地が固められた寺院がありました。
登山の無事を祈って、簡単にお参りしていきます。
茶畑横を通って仁坂坂へ 仁坂坂登り口
寺院の左側から出て奥へ進み、獣害防止柵の扉の手前で右へ曲がると、仁坂坂登り口がありました。
扉ではありませんが、フェンスがヒモで結んであるだけなので、簡単に通り抜けられます。
荒廃した仁坂坂を登って
枯れ枝と石が散らばる仁坂坂 長年放置された倒木
さて仁坂坂を登り始めると、道の上には大量の枯れ枝と石が散乱していました。
横たわっている倒木は長い間放置されている様子で、すっかり朽ち果て苔が生えています。
道をふさぐ大岩 次第にひどくなる仁坂坂
上から落ちてきたであろう大岩が、道を半分ほど塞(ふさ)いでいる場所もありました。
登っていくにしたがって、仁坂坂はドンドン荒れていきます。

峠が近くなってくると、日当たりが良いせいか仁坂坂は草むらになってしまいました。
生い茂る草で道がよく判らないので、急勾配の斜面を無理やり登ってしまいます。
たどり着いた、仁坂坂峠

ガードレールを乗り越えると、何とか仁坂坂峠に着きました。
自転車に乗った若者が、ちょうど目の前で峠を越えて、勢いよく谷汲の方へ下っていきます。

ちなみに仁坂坂の登り口あたりには、かつて仁坂村があったそうです。
仁坂村から始まる坂道なので、「仁坂坂」と名付けられたのでしょう。
ただ仁坂村の名称は、この坂道が「仁坂」とよばれていたことに由来しているのでしょうけどね。
誰かが間違えて「坂」の字を、2つ重ねてしまったようです。
新撰美濃志のコマ番号:190/446
国立国会図書館デジタルコレクションより
さらに西ノ山へ登っていきます。
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