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【福井】北国街道の今庄宿とその周辺をめぐる話 その3 (高野由平商店~寺社篇)

名所史跡めぐり
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久しぶりに日本海が見たくなって、国道8号線を北上し、福井まで行ってきました。
しかし、海岸沿いの道路は交通量が多いので、めぐってきたのは内陸の今庄(いまじょう)付近です。

ただ今、北国街道の今庄宿の中を散策しております。

名産の梅肉と紅梅液

高野由平商店の看板
高野由平商店の看板

さて、畠山酒造を出発すると、すぐに大きく「梅肉」と書かれた看板を見つけました。
そもそもここは、元禄時代から続く大きな旅籠(はたご)だったそうです。

しかし、JR北陸本線が通ったことで旅人が大幅に減り、旅籠として立ち行かなくなってしまいました。

梅干し

そこで、評判だった梅肉と紅梅液を、お土産として売る商売へと方向転換したのです。
実は旅籠だった時代から、梅の加工品を宿泊客に振る舞っていたのだそうです。

梅にうぐいす

なお、その梅の発端は、若狭の小浜藩主が持ってきたものだそうです。

そういえば、若狭町の三方湖の南側のあたりは、有名な梅の産地です。
道沿いには、梅の木のみならず、梅干しなどを売るお店もたくさん見かけます。

卯建の上がる家

今庄宿の卯建の上がる家
今庄宿の卯建の上がる家

さて、ぐねぐねした宿場筋をしばらく歩いていると、めずらしい古民家を発見しました。
家の二階部分の両端の壁が、張り出しています。

まといを持った町火消し

これは、卯建(うだつ)の一種で袖卯建(そでうだつ)というそうです。
火災が発生したとき、隣の家から火が移るのを防ぐための防火設備です。

美濃市の卯建の上がる家
美濃市の卯建の上がる家

そういえば、岐阜県の美濃市にも「うだつの上がる町並み」という場所があります。
そこの卯建は、屋根の両端が一段高くなっており、その上に小屋根がついています。

同じ役割のものでも、地域によって、いろんな形があるものですね。

森の中にたたずむ新羅神社

新羅神社の鳥居
新羅神社の鳥居

さらに、北国街道を北に進むと、左側に新羅神社(しんらじんじゃ)の鳥居が現れました。
奥に階段がありますが、それほど高そうではないので、行ってみることに。

新羅神社の狛犬と拝殿
新羅神社の狛犬と拝殿

拝殿のしめ縄がちょっと変わっていて、パッと見た感じ、一本の竹に縄をぐるぐる巻きにしたもののように見えます。

なお、新羅神社の名前は、御神体が新羅大明神の木像だからのようです。

新羅神社の拝殿と摂社
新羅神社の拝殿と摂社

境内を散策していると、北の方が下り坂になっていましたので、そちらから降りることにしました。

観音堂はちょっと小ぎれいな廃寺

観音堂の入り口
観音堂の入り口

坂道を降りてくると、観音堂の石段の入り口に着きました。
時々でしょうが手入れされた、昔ながらの石段が、趣(おもむき)を感じさせてくれます。

観音堂の境内
観音堂の境内

軽く上まで登ってみましたが、観音堂にはもう誰もいないようで、ひっそりとしてます。
境内は、草があまり伸びていないので、すこし前に草刈りをした模様です。

観音堂から続く登山道
観音堂から続く登山道

なお境内の左側には、燧ヶ城址(ひうちがじょうし)へと続く登山道の入り口があります。

カタクリの花

カタクリの群生地のようで、春先になるとカタクリの花を見に、登山客が訪れるそうです。

今では燧ヶ城址もハイキングコースに

観音堂からの下り階段
観音堂からの下り階段

ちょっと燧ヶ城址(ひうちがじょうし)まで、登ってみようかとも思いました。
しかし、熊よけ鈴を持っていないし暑いしで、足は自然と下りの道を選びました。

燧ヶ城址の説明
燧ヶ城址の説明

なお、燧ヶ城址を含む藤倉山全体は、ハイキングコースとして、町民の憩いの場になっているそうです。

ではふたたび、今庄宿を歩きますか。

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