伊自良湖(いじらこ)は、岐阜県山県市長滝(やまがたし ながたき)にある農業用溜池です。
10年ほど前に一度訪れて、湖畔の静かなレストランで、湖を眺めながらペペロンチーノを食べました。
そのことを思い出したので、久しぶりに訪れてみることに。
すると湖畔の様子がすっかり変わっており、「恋人の聖地」になっていました。
「恋人の聖地」となって、すっかり様変わりしてしまった、伊自良湖の湖畔をすこしだけ歩きました。
伊自良湖の上流は、青少年の森

さて伊自良湖の湖畔の道を歩いていると、青少年の森案内図を見付けました。
かつては、伊自良湖の近くに岐阜県伊自良青少年の家があったようなので、それに関連した森なのでしょう。
案内図を見ると、さまざまなハイキングコースが近隣の山やまに整備されていたようです。
現在はどうなっているか判りませんが、上手くいけば一番奥の釜ヶ谷山まで登っていけるかも知れません。

面白そうなのは、甘南美寺から展望台や奥の院、行者岩を経由して、釜ヶ谷山へと至るコースでしょう。
たどり着けるか判りませんが、とりあえず甘南美寺へ行ってみることにしました。
甘南美寺の参道を歩いて

ということで、甘南美寺への参道の入り口まで来ました。
この先には甘南美寺の駐車場がありますが、そのまま参道を奥へ歩いていくことに。
弁財天の祠 甘南美寺の仁王門下
すると甘南美寺の手前に大きな長方形の池があって、その中に祠(ほこら)がありました。
祠の扁額には「○○辨財天」と書かれているようなので、弁天様が祀(まつ)られているようです。
弁天池?の中には、何匹もの鯉が泳いでいました。
さらに甘南美寺の仁王門の手前にある石段の下まで来ると、左側から人工の滝が流れ落ちていました。
水路を通さないで滝に仕立てているのは、何らかの意図があるのかも知れません。
甘南美寺の仁王門と滝

石段を登ってくると、大きな甘南美寺の仁王門の下に着きました。
かつては朱塗りの美しい楼門だったのでしょうが、風雨に晒(さら)されて色が落ちたのだと思われます。
滝 百度石の向こうに本堂
仁王門をくぐって左側奥を見ると、優美な滝が流れ落ちていました。
かつては飛び石を渡って滝に近寄れたようですが、落石の危険があるからか立入禁止になっています。
先ほど石段の下で見た人工の滝は、この代わりとして造られたものなのでしょう。
参道の奥を見ると、百度石から石段を登ったところに、甘南美寺の本堂が見えました。
甘南美寺の本堂と2本の大樹

甘南美寺の本堂で印象的なのは、その正面に設(しつら)えられた屋根でしょう。
大きな三重の屋根になっており、一番下だけは他とは違って唐破風(からはふ)になっています。
唐破風が付けられた唐門は、権威の象徴らしいので、それにあやかっているのかも知れません。
神社やお寺などで、唐破風がよく見られるようです。
甘南美寺のモミの木 甘南美寺 花の木の大樹
本堂の建つ敷地の中には、2本の大樹が天高く伸びていました。
ただ甘南美寺では、しめ縄を巻いてご神木にしたり、「夫婦○○」と名付けたりしていないようです。
手前のモミの木はマツ科モミ属の常緑針葉樹、奥の花の木はカエデ科カエデ属の落葉高木です。
つぎは甘南美寺の裏山に登ります。
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