伊自良湖(いじらこ)は、岐阜県山県市長滝(やまがたし ながたき)にある農業用溜池です。
10年ほど前に一度訪れて、湖畔の静かなレストランで、湖を眺めながらペペロンチーノを食べました。
そのことを思い出したので、久しぶりに訪れてみることに。
すると湖畔の様子がすっかり変わっており、「恋人の聖地」になっていました。

甘南美寺の渡り廊下をくぐって、赤い鳥居から山道を登り、稲荷大明神にお参りしたあとは、甘南美寺コースとすこしだけ生産の森コースを登って、中部電力の送電鉄塔にたどり着きました。
送電鉄塔から次の送電鉄塔方面へ
次の送電鉄塔への案内 急斜面を下って
来た道を戻るのは出来れば避けたいので、次の送電鉄塔へと続く道の方へ下りることにしました。
斜面は急勾配でなおかつ石だらけなので、足を取られて転ばないよう注意が必要です。
分岐点から振り返って(左) 分岐点から振り返って(右)、下りてきた道
ところが坂道の下に着くと、道が二手に分かれていました。
黄色い案内板にしたがえば、生産の森コースを経由して釜ヶ谷山まで登っていけるのでしょう。
ただその日は、そもそもの目的が思い出のレストランだったので、あまり気乗りがしません。
どこへたどり着くのかは判りませんが、もう一方の道を進んでみることにしました。
シダの生い茂る道をかき分けながら
最初は歩きやすそうな道 日なたに生い茂るシダ 日かげにシダは無し
はじめのうちその道は、歩きやすかったので、安心しきっていました。
ところがすぐにシダの群生地を通ることになったので、おかしなことに気付くべきだったのかも知れません。
生い茂るシダ 作り初めの蜂の巣 鬱蒼としたシダの道
しばらく歩いていると、延々と続く鬱蒼(うっそう)としたシダの生い茂る道が始まりました。
狭い道の上を草が覆い隠しているので、処どころに先人の道を踏み外した跡が遺(のこ)っています。
シダの道の終わり 植林地帯 見覚えのある景色
それでも慎重に歩いて、何とか道を踏み外さずに、シダの道を通り抜けられました。
続く植林地帯を歩いていくと、前方に見覚えのある白い立て札がありました。
森林学習展示館への道

それは、甘南美寺コースの終点に立てられている案内板でした。
甘南美寺コースを戻るのはつまらないので、森林学習展示館の方へ下りてみることにします。
一面の石の上を歩く 大きな石灰岩群 土石流の跡
ふもとへと続く道には、大小さまざまな形と大きさの石が大量に転がっていました。
ちょっとばかり歩きにくいのですが、無料で足つぼマッサージをしていると思えば得した気分になれます。
ふもとの谷川 足を滑らせると谷川へ 谷川に架かる橋
さて、つづら折りの道が緩やかすぎて、なかなか下山できませんが、ようやく眼下に谷川が見えてきました。
土砂崩れで道幅の狭くなった横掛け道を歩いて、谷川に架かる橋を渡ると、ふもとの広場に出ました。
あとがき
そもそもは伊自良湖のほとりのレストランで、スパゲティーを食べようと思ってきたのです。
ところが「恋人の聖地」になっていたので、お寺を参拝して裏山をすこしだけ登ってしまいました。
今回は山に登り始めるのが遅かったので、早々に山を下りてしまいました。
もし今度、釜ヶ谷山登山に来るときは、もっと早めに来たいと思います。
オートキャンプ場(左) オートキャンプ場(右) 林道を伊自良湖へ
ちなみに現在、伊自良青少年の家とその関連施設は廃止されています。
その跡地は、キャンプ場&バーベキューになっていました。
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