岐阜県の西濃地方には、揖斐郡(いび ぐん)の池田町と揖斐川町、不破郡垂井町にまたがる池田山があります。
調べてみると、池田山の中腹には池田の森公園があって、駐車場もあるようです。
池田の森公園からなら、池田山頂上まで短い時間で登れるかも知れません。
ということで、お手軽に池田山へ登ってきました。

池田の森公園の駐車場から、池田の森公園の中を通って、2つのアンテナ塔の横を通り、交差する林道を渡って、森の小径を抜けると、別の広い駐車場にたどり着きました。
ふるさと沙羅林道
ふるさと沙羅林道の石碑 あずま屋
さて広い駐車場の中を歩いてくると、そこには「ふるさと沙羅林道」と刻まれた石碑がありました。
林道が沙羅樹の並木道にでもなっているのでしょうか。
沙羅樹は、インド原産のフタバガキ科の常緑高木です。
お釈迦様がお亡くなりになったとき、2本ずつ生えていたので「沙羅双樹」ともよばれます。
ただし日本で「シャラノキ」とよんでいるのは、ツバキ科ナツツバキ属の落葉高木です。
本当の沙羅樹は温暖な場所でしか育たないので、ナツツバキが代わりに植えられています。

ふるさと沙羅林道とは、揖斐郡池田町から不破郡関ヶ原町のすこし手前まで続く広域林道です。
山の尾根沿いに造られた道で、池田町を出ると垂井町と揖斐川町春日地区の間を行ったり来たりします。

ただ道は曲がりくねっているため見通しが悪そうで、落石や土砂崩れも多そうです。
通行中にあまりスピードを出すと、思わぬ事故に遭うかも知れません。
林道に沿って山道を歩く

ということで、ふたたび山の中の道を進んでいきます。
入り口には「クマ出没!入山注意」の注意札が立てられていました。
二股道を右へ 林道沿いの道 見晴らし場所へ
山の中に入ると、いきなり道が二股に分かれています。
左へ進むと下の方へ下りていってしまうので、右へ進んで林道に沿った道を歩いていきました。
ちょっとした丘を越えると、見晴らしの良さそうな場所に出ます。
出口の左側には、山小屋らしき建物がありました。
山薬園 森の駅は、土日祝日のみ営業

建物の正面に回ってみると、大屋根のすぐ下の扁額に「山薬園 森の駅」と書かれていました。
庇(ひさし)の下には「高原じねんじょ 麦とろ飯」と書かれており、食事もできるようです。
ただし営業日は、土日と祝日だけになっています。
当日は休業日で、黒っぽいシャッターがしっかりと下ろされていました。

なお池田の森公園の入り口からここまで、食堂らしき建物は他に見当たりません。
平日、池田山で食事をしたいときは、食べ物を持参するのが良さそうです。
有料駐車場「伊吹絶佳の地」

山薬園 森の駅の前には、見晴らしのいい有料駐車場「伊吹絶佳の地(いぶき ぜっかのち)」があります。
ただ崖側には丸太が並べてあるだけなので、運転を誤ると転落するおそれがあります。
有料なので出来れば転落防止柵が欲しいところですが、駐車料金に跳ね返ってくるだけでしょうね。
バックで駐車するときは、特に細心の注意が必要です。
伊吹絶佳の地(左)、養老山地 伊吹絶佳の地(中)、霊仙山 伊吹絶佳の地(右)、伊吹山
春がすみの時期ですが、「伊吹絶佳の地」と名付けただけのことはあって、景色は素晴らしいです。
ただ「伊吹」と付けるには、伊吹山がちょっと小さすぎるような気がします。
さらに池田山を登っていきます。
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