岐阜県大垣市青墓町(おおがきし あおはかちょう)には、青少年憩いの森があります。
谷あいに円興寺というお寺があって、その西と東の山に 2つのルートが整備されています。
今回は、青少年憩いの森遊歩道の朝長ルートを歩いてきました。
予定では両方歩くつもりでしたが、元円興寺跡を歩き回っていたら遅くなったので、断念することに。

元円興寺跡の金堂跡へ行って、塔跡に登ったあとは、僧房跡と講堂跡を歩き回り、最後に鐘堂跡を訪れました。
水浸しの裏参道を下って
分岐点(奥)源朝長墓所・仁王門跡(右)裏参道 裏参道口まで 500メートル
さて元円興寺跡を見終わったので、帰りは裏参道を下っていきました。
谷あいで水気も多く日当たりもいいので、あたりは雑草で覆われ道がよく見えません。
湿地に架けられた木道 どこかに炭焼窯が
裏参道の途中、水浸しの湿地帯になっている場所には、木道が架けられていました。
一応滑り止めの横木が付けられていますが、すこし勾配が付いているので気を付けて歩いていきます。

ちなみにこのあたりには、炭焼窯があるようです。
現在も残っているのか判りませんが、案内板が見当たらず、いつの間にか通り過ぎていました。
埋もれた休憩所と古びたベンチ
土砂で埋もれた休憩所 裏参道口まで 200メートル
しばらく下っていくと、平坦地にベンチとテーブルが設置されていました。
休憩所だと思われますが、山側から流れ出した土砂で下の方は半分ほど埋もれています。
谷川と並行する木道 裏参道の古びたベンチ
さらにつぎの木道を下っていくと、道端にベンチが置かれていました。
苔むしたせいか黒く変色しているので、どうしても座るのを躊躇(ためら)ってしまいます。

よく見ると、裏参道を挟んでベンチの反対側には、広い平坦地がありました。
裏参道沿いにも僧房跡があったと思われます。
水飲み場から程なく裏参道口
曲がりくねった長い木道の途中 水飲み場の石鉢
最後に曲がりくねった長い木道を歩いていると、途中に水飲み場がありました。
水筒の水がなくなったときに重宝しそうですが、のどが渇いていなかったので飲むのは止めておきます。
最後の木道 裏参道口は目の前
続きの木道を渡って谷川沿いの道を下っていくと、程なく裏参道口に着きました。
近くの多目的広場からは、試合中の人たちの歓声が聞こえてきます。
案の定、獣害防止柵が設置されていたので、扉を通って県道241号線へ出ました。
けっこう頻繁(ひんぱん)に自動車が行き交っています。
あとがき
大垣市の青少年憩いの森に整備された朝長ルートは、定期的に整備されているようで歩きやすかったです。
距離も短く最高到達点も低くので、お手軽に山歩きを楽しめます。
山中には、元円興寺跡という起伏に富んだお寺の跡がありました。
大きな礎石が遺(のこ)っているので、自分なりに建物(伽藍)を推測しながら歩くのも面白そうです。
源頼朝 松尾芭蕉
また歴史の教科書にはあまり登場しませんが、源朝長のお墓もありました。
壇ノ浦の戦いを終えた源頼朝や、俳聖松尾芭蕉も訪れているので、思いを馳せても良さそうです。
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