以前から気になっていた福井県の小浜市に、ちょっと行って来ました。
前回は、階段と線路の向こうに見える常高寺(じょうこうじ)になんとかたどりつき、中を拝観してきました。
八百比丘尼の洞穴を見に

常高寺の門前にあった案内地図を見ていたら、空印寺(くういんじ)にある八百比丘尼(やおびくに)の洞穴を見つけました。
ちょっと謂(い)われがありそうな場所ということで、見に行くことに。

来た道を戻って、鉄道の下のトンネルをくぐり、そのまままっすぐに進むと、瀧天満宮の鳥居から、表通りにでます。
表通りに出たら、東へ右折して、道なりに歩いていきました。
いにしえのロマン漂う旧丹後街道

しばらく歩いていると気がつくのですが、その表通りは、旧丹後街道のようです。
まず道が、むかしの道らしく、微妙に曲がっています。
曲がっているので、見通しが悪いですし、道幅も一定ではありません。

さらには、道が時折ひと一人分ほど、ちょっとだけクランクしています。
たぶん、戦(いくさ)のときに兵士がその場所に隠れて、敵を待ち構えたのでしょう。
思わぬところで、いにしえのロマンに出会いました。
広大な敷地の脇を通って空印寺へ

さて、旧丹後街道を進んでいくと、柵で囲まれた広大な空き地の脇まで来ました。
空き地の中には、何やらむかしの土塁の一部を再現したという盛り土があります。

若狭武田氏館跡史跡公園が造られる予定のようですが、どうなりますか。
さらに、道に沿って歩いていくと、道は南に曲がり、急に広くなりました。
どうやら、空印寺の入り口にたどり着いたようです。

すぐ横には「八百比丘尼 入定洞入り口」と書かれた立て看板もありますので、間違ってないようです。
八百比丘尼入定の洞穴
参道を通って、空印寺の山門の前を素通りすると、八百比丘尼入定の洞穴の前に到着しました。

ただ、八百比丘尼入定の洞穴の前には柵がしてあります。
右側の柵は持ち上げれば外れますので、雨が降ってなければ入れます。

八百比丘尼とは、人魚の肉を食べたせいで、800歳まで生きたという尼さんです。
生前は全国を渡り歩いたそうで、八百比丘尼が杉や椿などの木を植えたという伝説が、各地に残っています。
洞穴の最奥は埋められて

この入定の洞穴は、八百比丘尼が800歳になったときに、生を終えるために入った場所だそうです。
この場合の入定とは、聖者や高層などが亡くなることいいます。
ただ国鉄(現JR)小浜線を通したときに、洞穴の奥を埋めてしまったそうです。
というわけで、洞穴の本当の最奥までは行けません。
雑然とした空印寺

八百比丘尼入定の洞穴を離れ、先ほどは通り過ぎた、空印寺の山門をくぐりました。

境内には、本堂までアスファルトで道が引かれています。
また残った場所には、ところ狭しと石仏やら石灯籠やら岩やら庭木やら、いろんなものが雑然と配置してありました。

アスファルトの道を本堂まで歩いていきましたが、受付などは見当たりません。
よく分からなかったので、空印寺をあとにしました。
八幡神社の秋祭り

空印寺を出てさらに東へ進むと、今度は、巨大な立て看板がありました。
そこは、八幡神社の前の道路です。
立て看板には、毎年9月に催される「放生祭」という秋祭りの出し物の写真が、一覧になっていました。

その出し物は、地区ごとに準備され、「神輿」「山車」「神楽」「大太鼓」などが、まちを巡りまわるそうです。
写真を見る限りでは、京都の祇園祭にも引けを取らない感じでした。

さて、八幡神社の参拝も済みました。
お腹が空いてきましたので、飲食店を探すことにしました。
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