滋賀県長浜市高月町(ながはまし たかつきちょう)には、磯野山城跡(いそのやま じょうあと)があります。
以前、賤ヶ岳(しずがたけ)から山本山まで尾根伝いに歩いたとき、その存在を知りました。
その尾根伝いの道の途中に、磯野山城跡への案内板が立てられていたのです。
ただ「片道 20分」と書かれていたので、流石(さすが)にそのときは寄り道しませんでした。
また余呉川沿いのさざなみ街道(県道44号線)を走っていても、山の斜面に磯野山城跡の看板を見掛けます。
気になるので、ふもとから磯野山城跡まで登ってきました。

西野水道の駐車場へ
磯野山城跡の近くには西野水道があります。
磯野山城跡のふもとには駐車場が無さそうなので、西野水道の駐車場に自動車を停めました。
西野水道の駐車場は、さざなみ街道(県道44号線)の交差点「菅草橋」で橋を渡って、余呉川の堤防道路を西の方へ走っていった右(北)側にあります。
西野水道は江戸時代、余呉川の氾濫で西野地区が浸水したとき、すぐに水を抜くための排水路でした。
現在は三代目となり、余呉川の水を琵琶湖へ放水することで、氾濫しにくくしています。

西野水道駐車場から北東の方角を望むと、磯野山城跡のある山(以下、磯野山)が見えました。
右の方のなだらかな尾根筋を登っていけば、山頂まで楽に登っていけそうです。
西野薬師堂の前を通って
とりあえずは、余呉川に沿って堤防道路を歩いていきました。
初秋とはいえ、遮(さえぎ)るものが何も無いので、照りつける日差しが直に肌を刺します。

ただ堤防道路ばかり歩いていてもつまらないので、集落の方へ進路を変更しました。
西野集落の中を歩いていると、西野薬師堂と十一面千手千足観音で有名らしい正妙寺の横を通ることに。


拝観受付の建物が大きめなので、何か催し物のときには参拝客が多く訪れるのでしょう。
ところがその日は、参拝客の姿は見当たらず、奥の遊具で遊んでいる親子連れがいるだけでした。
田園地帯の中を松尾集落へ



西野集落を抜けると、あたりはふたたび田園地帯になりました。
磯野山の谷あいを見ると、松尾集落とその最奥に寺院の屋根が見えたので、まずはそこを目指します。
山すそに沿って歩いていると丸太の階段があって、登ったところにスギの大木が生えていました。
幹まわりが 6メートルもあるので、かなりの樹齢であることが判ります。



スギの大木から程なくの松尾集落に着いたので、真ん中の道を歩いていくと、覚念寺の入り口に着きました。
石段を登って境内に入ると、松尾寺の案内板があったので、奥へ行ってみることに。
急な石段を登って松尾寺へ

すると松尾寺の入り口があって、急勾配の石段が上の方まで続いていました。
ただ段数があまり多くないので、すぐに登り終わってしまうのですけどね。
なだらかな参道も右の方へ進めばあります。



ということで、すぐに磯野山中腹の松尾寺の境内に着きました。
見たところ、お堂が 1つあるだけのようですが、かつては建物がいくつかあったのかも知れません。

振り返るとふもとには、広大な田園風景と点在する集落群が見えました。
遠くには山本山が見えます。
松尾寺からより、日枝神社からの方が、比較的登りやすそうな気がします。
磯野山城跡から南の方へ、歩きやすそうな斜面を下りてきたら、日枝神社の祠に着きました。
つぎは磯野山を登っていきます。
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