以前、滋賀県の湖東地区にある太郎坊宮(たろうぼうぐう)へお参りしたときのことです。
ついでに箕作山(みつくりやま)に登ったら、至るところに「十三仏」への案内板が設置されていました。
気になったので、日にちを改めて岩戸山十三仏のふもとから、参道を登ってみました。
そのまま岩戸山頂上と小脇城跡(おわき じょうせき)を経由して、箕作山まで歩いてきました。

小脇山城遺跡の中のなだらかな山道を歩いて小脇山の頂上まで登り、山頂からの景色を眺めたあとは、箕作山に向かって出発しました。
ふもとへ下山するための道を探して
小脇山頂上から箕作山頂上までは、およそ1キロメートルあります。
箕作山の頂上に向かって出発しては見たものの、上り下りのある山道を往復するのは大変そうです。
尾根道を歩いて鞍部を通るたびに、尾根の左右を見ては、山越えの峠道を探しました。
しかし結局そんな道はなく、ひたすらに歩くことになりました。
鞍部とは、山の尾根の低くなったところ。

尾根道を上ったり下りたりしていると、いつの間にか箕作山のすぐ近くまで来てしまいました。
あとは山頂に着くまで、坂道を登って行くだけです。
箕作山の頂上への道
「箕作山頂上すぐ」の案内板を見たあとは、段々と山道が荒れていきました。
最初のうちは漬物石程度の大きさですが、登るに従って大岩も見掛けるようになりました。

さらに登っていくと、久しぶりに箕作山の頂上にやってきました。
相変わらずの岩だらけで、何だか来るものを寄せ付けいないような雰囲気がします。
折角来たので少しの間、あたりを歩き回ってみました。
前回は折れた大きな枯れ枝が岩の上に落ちていたのですが、跡形もなく消え失せています。
箕作山の頂上からの景色ふたたび

箕作山頂上から南側を見ると、結構間近に赤神山が見えました。
それでもかなり離れているのですが、岩肌が露出しているのがはっきりと見えます。

ちなみに赤神山の頂上は、フタコブラクダのように2つ、南北に並んでいます。
南側の山頂は太郎坊宮のご神体として、信仰の対象になっているので、登っては行けないそうです。

北側には清水山(北箕作山)が見え、いつか行ってみたい箕作城址のあたりが見えます。
さらに遠くの方には荒神山(こうじんやま)がよく見えました。
ということで歩いてきた道を、岩戸山十三仏の登山口まで下りていきました。
あとがき
岩戸山十三仏の摩崖仏は、お堂ですっかり覆われているため、普段は決して見られません。
摩崖仏の姿を拝めるのは唯一、お祭りのときだけだそうです。
しかしそのことは、岩戸山十三仏のどこにも書かれていません。
パンフレット「聖徳太子wo探せ」の中には書いてありました。
東近江市役所が2018年3月に作成したものです。

今日まで如何に多くの人が、摩崖仏を探して岩戸山の岩を見て回ったことでしょうね。
コメント