以前、滋賀県湖南市岩根(こなんし いわね)の山中にある善水寺(ぜんすいじ)を訪れたとき、「湖南三山」の青もみじを紹介するチラシをもらいました。
新緑の時期になったので、「湖南三山」の中でまだ行ったことのない、長寿寺(ちょうじゅじ)と常楽寺(じょうらくじ)へ青もみじを見に行きます。

長寿寺の帰りに常楽寺を訪れて、砦のような入り口から境内に入り、本堂の前を通って三重塔の前の階段を登って来ました。
石仏散策路から三重塔を眺める
さて三重塔の真正面まで来ましたが結局、近寄りすぎたので、その全体像がよく見えません。ということで、西国観音霊場の石仏散策路の続きを歩くことにします。
西国観音霊場の石仏散策路は、時計回りの一方通行になっています。
山の中に造られた石仏散策路の至るところには、観音石仏が順番に並んでいます。
正式な作法は知りませんので、手を合わせながら歩いていきました。
石仏散策路の頂上付近まで来ると、今度は三重塔をちょっと上から見下ろせます。
屋根の上に付いている相輪が、下から見たときとは違って、とても大きく感じました。
スイレンも見られる、はす池

さて谷側から山側に視線を移すと、景色は一転して、今度ははす池が見られます。
左の池にはスイレン(睡蓮)が、右の池にはハス(蓮)が、植えられているようです。
また庭はその奥にも広がっており、奥の池にはカキツバタ?の花も咲いていました。
ただ庭には雑草が生えているからなのか、中へ入れないように竹製の柵がしてあります。
きっと住職の方が忙しくて、手入れが行き届いていないのでしょうね。
静寂に包まれる石仏散策路
紅葉の時期なら大変混雑するであろう石仏散策路も、新緑の青もみじの時期なら視界の中に誰もいません。
また混雑しているときはお互い様なのですが、通行を妨(さまた)げる人もいないので、ひとり気ままに好きなところを散策できます。

のんびりと景色を見ながら歩いていたのですが、石仏散策路も終わりに近づいてきたようで、ふもとへ下りていく階段が始まりました。
本堂の巨大な茅葺きの屋根
石仏散策路を下っていると、他所のお寺では滅多に見られない本堂の桧皮葺きの屋根を、上から見られました。
屋根が傷んでいるのか、すこし白くなっている箇所もありますが、大きくて立派な屋根です。
ただ桧皮葺きは瓦葺きと比べると柔らいので、保守を怠ると容易に屋根が傷んでしまいます。
屋根葺きの資材を調達するのも難しそうなので、維持が大変そうです。
曲がりくねった坂道を下って
さて石仏散策路の階段を下りてくると、次第にふもとの地面が見えてきました。
順番に拝んできた観音石仏も、もうすぐ第三十三番を迎えます。
最後は本堂の拝観を残すばかりとなりました。
つぎは本堂の中を見に行きます。
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