滋賀県米原市番場(まいばらし ばんば)には、鎌刃城跡(かまは じょうせき)という山城跡があります。
以前から旧中山道番場宿の中を通るたびに、看板を見掛けて、とても気になっていました。
ある朝 Google Map(グーグル・マップ)で番場宿周辺を見たら、駐車場のマークを見付けました。
ということで早速、その日のうちに鎌刃城跡に登ってきました。

鎌刃城跡の北-Ⅴ曲輪の桝形虎口を見て、北-Ⅵ曲輪の櫓の前から景色を眺めたあとは、大堀切の底まで往復して、北-Ⅳ-2曲輪の物見櫓から景色を眺めました。
北の曲輪群を通って主郭へ
北-Ⅳ-1曲輪 北-Ⅱ曲輪へ 主郭直前の階段
ということで、いよいよ本当に主郭(しゅかく)に向かうことにしました。
主郭までの間には、北の曲輪群がいくつもあって、一つ上るごとに標高が高くなっていきます。
主郭(左) 主郭(中) 主郭(右)
最後に丸太の階段を登り終えると、広々とした主郭に到着しました。
現在の主郭の入り口は、桝形虎口を保護するため、別の場所に設けられているようです。
もちろん北-Ⅰ曲輪の東端から枡形虎口を通って、主郭に登ることも出来ます。
主郭の中を見回すと、南側の縁だけが土塁になっており、すこし盛り上がっていました。
なお主郭には立派な屋敷が建てられていたことが、発掘調査で判明しています。
主郭の枡形虎口

折角なので、主郭の桝形虎口も見に行きました。
主郭の桝形虎口は、北-Ⅴ曲輪のものに比べると左右の石垣が高いので、堅牢な感じがします。
主郭は最後の砦なので、守りを徹底しているのでしょう。

桝形虎口から下をのぞくと、大量に石が転がっていました。
桝形虎口の下は高い段差になっており、まっすぐには進めないようになっています。
ただ登れないと困るのは、敵も味方も同じです。
かつてはすこし横にずらした位置などに、石段が設置されていたのかも知れません。
主郭の囲む石垣と東虎口
北-Ⅰ曲輪へ 主郭を囲む石垣の入り口 主郭を囲む石垣の奥
桝形虎口から北-Ⅰ曲輪に下りて、東へ歩いていくと、主郭の周囲に石垣が遺(のこ)っていました。
ただ現在はもう石が飛び出してきているので、いずれ崩れてしまうかも知れません。

さらに奥へ行くと、主郭東虎口とよばれる石段がありました。
山城にしては比較的、横幅が広くなっているので、人が優にすれ違えそうです。
ただ体重を掛けると崩れそうなので、主郭東虎口を避けて主郭に上がりました。
副郭ともよばれる南の曲輪群
分岐点(左)青龍滝(右)副郭 南-Ⅰ曲輪から南-Ⅱ曲輪へ 崖の下には西の曲輪
つぎは主郭の土塁を乗り越えて、別名を副郭とよばれている南の曲輪群に向かいました。
主郭の南に位置する 2つ曲輪は、堀切で切り分けられているだけで、高低差がありません。
ちなみに、南-Ⅱ曲輪の西側の崖下に、西-Ⅰ曲輪があります。

なだらかな南の曲輪群の中を奥へ歩いていると、南-Ⅱ曲輪の南端まで来ました。
曲輪の縁には高い土塁が築かれており、敵を絶対に寄せ付けないようになっています。
さらに鎌刃城跡を歩いていきます。
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