滋賀県米原市番場(まいばらし ばんば)には、鎌刃城跡(かまは じょうせき)という山城跡があります。
以前から旧中山道番場宿の中を通るたびに、看板を見掛けて、とても気になっていました。
ある朝 Google Map(グーグル・マップ)で番場宿周辺を見たら、駐車場のマークを見付けました。
ということで早速、その日のうちに鎌刃城跡に登ってきました。

鎌刃城跡の南-Ⅱ曲輪の南端にある土塁を越えて、大堀切を渡り、細長い尾根筋を登り下りしながら歩いて、切通しまで行ったあとは、青龍滝を見に行きました。
切通しから南-Ⅰ曲輪へ

とりあえず青龍滝がどのような場所かを見たので、ふたたび切通しまで戻ってきました。
今度は鎌刃城跡の東側に造られた山道を歩いて、南の曲輪群まで戻ることにします。
ロープの張られた山道 鎌刃城跡への階段 南-Ⅰ曲輪の分岐点
山道は最初のうち、谷側の勾配が急になっているので、安全のためにロープが張られていました。
しかし危なげな道はすぐに終わり、なだらかな歩きやすい山道へと変わります。
しばらく歩いていくと分かれ道があって、鎌刃城跡のある上の方へと続く階段になっていました。
その階段をつづら折りに登っていくと、ふたたび南-Ⅰ曲輪に戻ってきました。
急斜面を下りて西の曲輪群へ

西の曲輪群をまだ見ていなかったので、見に行くことにします。
まずは南の曲輪群から西側下をのぞき込んだときに見える腰曲輪まで下りていきました。
西の曲輪群への下り口 西-Ⅰ曲輪 さらにトラロープを伝って
腰曲輪を南の方へ歩いていったところに、西の曲輪群への下り口があります。
鎌刃城跡の斜面はどこも土が脆(もろ)いので、トラロープに掴(つか)まりながら下りていきました。

トラロープに掴まったお陰で、無事に西-Ⅱ曲輪まで下りられました。
とりあえず西の曲輪群の難所は、終わったようです。
西の曲輪群を下っていくと畝状竪堀
西-Ⅱ曲輪と西-Ⅲ曲輪の間の堀切 西-Ⅴ曲輪 西-Ⅶ曲輪
西-Ⅱ曲輪から先はあまり急勾配ではないので、楽に下りていけます。
適当なところで引き返そうかと思っていたのですが、折角なので全部見て回ることにしました。

西-Ⅶ曲輪からまっすぐには下りにくかったので、左の方から下りていくと畝状竪堀群を見付けました。
何本か竪堀が平行に並んでいるので、間の土が畑の畝(うね)のように盛り上がって見えます。
竪堀とは、斜面に対して上下方向に造られた堀のこと。
攻めてきた敵が斜面を横に移動するのを妨(さまた)げる効果がある。
西-Ⅷ曲輪から堀切へ

畝状竪堀群の見える場所から右の方へ歩いていくと、西-Ⅷ曲輪の案内板が立てられていました。
これで西の曲輪群すべてを見られたようです。

残す西端の堀切を見るために、西-Ⅷ曲輪から斜面を下りて行きました。
ただ長い年月が経っているので、堀切はかなり埋まっており、あまりよく判りません。
さて結局、西の曲輪群の最後まで下りてきてしまいました。
もう一度上まで登るのは大変そうなので、このままふもとまで下りることにしました。
つぎは鎌刃城跡から下りていきます。
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