以前、滋賀県の米原市(まいばらし)と長浜市(ながはまし)の間にある横山城跡に登ろうとして、米原市朝日にある観音寺へ行ったのですが、そのときは駐車場が工事中でした。
昨日(2019.08.11)、久しぶりに米原市朝日にある観音寺を訪れて、本堂の右手から横山城の南城跡まで登って下りてきた後は、観音寺の本坊で「三献の茶セット」を味わいました。

梵鐘堂がある横山城の南城跡から観音坂峠方面へ向かい、あずま屋を通り過ぎたところの分岐点から、ふもとの蓮池まで下りてきました。
石田三成水汲みの池

観音寺の蓮池の西端から、蓮池の周りを時計回りに歩いてくると、「石田三成水汲みの池」がひっそりとありました。
観音寺の小僧だった石田三成が、鷹狩りからの帰りに立ち寄った秀吉に、三碗の茶を献上するとき、水を汲(く)んだとされる池です。

姉川の戦いの後、秀吉は観音寺の背後にある横山城を預かっていたので、領地の見回りも兼ねて鷹狩りに来ていたのでしょう。
この出会いにより石田三成は、秀吉の家来に取り立てられました。
案内所&カフェ、観音寺本坊

さて横山城の南城跡まで登ってきたので、喉が渇きました。
行きがけに、観音寺本坊でカフェが開かれているのを見ていたので、寄っていくことに。

なお観音寺本坊では、御朱印やおまもり、おみやげも売っているようです。
また本堂や薬師堂の特別拝観の受け付けも、しているようでした。

観音寺本坊の中に入ると、程よくまとまった庭があって、きちんと手入れされた庭木が植えられていました。
ブックカフェでの休憩は無料

ブックカフェの店内の壁は本棚になっており、無料で本を読みながら休憩できます。
ただし施設の維持管理のため、1人に付き 1杯は飲み物を注文してほしいそうです。
店外への本の持ち出しは禁止されています。


ブックカフェの中には、「三献の茶」の茶碗を復元したものが展示してありました。
発掘調査で出土した土器の破片を元に時代を考証して、米原市内の陶芸家が作ったそうです。
実際に石田三成や秀吉が使ったものではありませんが、夢が膨(ふく)らみます。
三献の茶セット

折角なので、秀吉に倣(なら)って「三献の茶セット」を所望しました。
秀吉は熱いお茶を飲んだそうですが、夏季は冷たいお茶が提供されるそうです。
セットに含まれる伊吹牛乳アイスクリームは、牛乳の味がよく判るようにバニラにしました。

届いたときにはポットの中に、お茶がおよそ3杯分入っていたのですが、あまりに暑かったので、早速一杯だけ飲んでしまいました。
アイスクリームは美味しく食べて、瓦せんべいはおみやげとして持ち帰りました。
あとがき
何年か前に観音寺を訪れたときは境内が閑散としていたのですが、近年の歴史ブームのせいか活気を取り戻しつつあるようです。

幼かった石田三成と秀吉が出会った場所なので、近くを通るたびに、廃れさせてしまうにはもったいないと感じていたのですが、良かったです。
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