滋賀県近江八幡市安土町(おうみはちまんし あづちちょう)には、観音寺城跡があります。
以前、ふもとの教林坊で紅葉の庭園を堪能したあと、繖山(きぬがさやま)を登って見に行きました。
ということで今回は、近江風土記の丘(滋賀県立 安土城考古博物館)から観音寺城跡へ登ってみました。
前回は見に行かなかった大石垣も見に行っています。

繖山三角点から、観音寺城跡を巡って、大石垣まで下ってきました。
池田丸追手道登り口へ
石が散乱する登山道 分岐点から尾根を乗り越えて
さて観音寺城跡大石垣からは、さらに登山道を下っていきました。
かつて石垣を構成していたとみられる石が散乱しているので、注意しながら下っていきます。
追手道入り口へ 振り返って、追手道入り口
途中の分かれ道で尾根を越えると、急勾配の下り坂が始まりました。
うねうねと曲がりくねる道を下っていくと、観音正寺参拝者用林道に出られます。

ちなみに林道をすこし登ったところには、大石垣見学者用駐車場がありました。
観音正寺の表参道料金ゲートを通過した車が利用できます。
鳥打峠の竜石山登り口

観音正寺参拝者用林道を下って、表参道料金ゲートを歩き抜けると、道が二手に分かれていました。
近江風土記の丘へ戻るために、右手の緩やかな坂道を登っていきます。

すると、すぐに鳥打峠という場所に着きました。
ここは竜石山登り口になっており、山を越えて安土図書館までおよそ40分で行けるようです。

ただ地理院地図を見る限り、この山は竜石山ではないのですけどね。
国土地理院か地元常楽寺区森林組合かの、どちらかが勘違いしていると思われます。
滋賀県最大級、瓢箪山古墳
瓢箪山古墳の案内板 瓢箪山古墳登り口
さて鳥打峠から林道を下ってくると、瓢箪山古墳(ひょうたんやま こふん)の案内板がありました。
滋賀県最大級の前方後円墳だそうで、多種多様な副葬品が出土したのだとか。
瓢箪山古墳後円部 瓢箪山古墳前方部
丸太階段を登っていくとまずは古墳の後円部に、さらに坂道を下っていくと古墳の前方部に着きました。
後円部には 3基の竪穴式石室が、前方部には 2基の石棺が埋まっていたそうです。

京都大学によって発掘調査が行われ、出土品は京都大学総合博物館で保管されているのだとか。
滋賀県立 安土城考古博物館では、実物大で復元された竪穴式石室と副葬品の模型が展示されているそうです。
あとがき
桑実寺に伝わる縁起によると、近江国の桑実山(繖山の別名)は日本国の起源なのだそうです。
太古のむかし天地がすでに分かれたあと、海から桑の木が生えてきて 3つの桑の実をつけました。
ひとつは金鳥となって木の頂を飛び回り、もうひとつは玉兎となって枝のほとりで遊びます。
金鳥と玉兎はそれぞれ、天下を照らす日光と月光がこの世に現れた姿です。
最後のひとつは地に落ちて、桑実山となりました。
形や色がまるで繖(きぬがさ、衣笠)のようなので、繖山といいます。
近江国輿地志略. 下(巻49至100) のコマ番号:39/241
国立国会図書館デジタルコレクションより
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