滋賀県近江八幡市安土町(おうみはちまんし あづちちょう)にある観音寺城跡に登るため、繖山(きぬがさやま)のふもとまで来ました。
野菜直売所「石寺楽市」の隣の臨時駐車場に自動車を停め、すぐ近くにある教林坊というお寺にも訪れることにしました。

教林坊の拝観券を買って、美しいモミジを見ながら参道を歩き、現在は庭園の入り口まで来たところです。
教林坊の庭園の入り口

さて教林坊の庭園の入り口になっている、書院の手前まで来ました。
すでに庭園のモミジが板塀の上から覗(のぞ)いています。

ここで、係りの方に庭園拝観券を渡して、もぎってもらいます。
実はカバンの中に、庭園拝観券をしまい込んでいたので、慌てて取り出しました。
書院の土間を通り抜けると、いよいよ教林坊の庭園に入ることになります。
最初は赤い絨毯

教林坊の庭園に入ってまず目にするのは、斜面のモミジの絨毯(じゅうたん)です。
ただ昼間はどうしても日陰になってしまうので、できれば早朝に訪れたいところです。
参拝順路は、まず階段を登って山側の道を歩いていくことになります。
通常、モミジは下から眺めますので、その向こうには木、竹や空ぐらいしか見えません。
しかし高い所からモミジを眺めると、その奥に建物の屋根が見えることもあり、言い知れない趣(おもむき)があります。
本堂の裏手と説法岩

さて山側から下りてくると、本堂の裏手にちょっとした人だかりが出来ていました。
そこは大岩(説法岩と霊窟)と本堂の間が、小径のようになっている場所です。
教林坊が別名「石の寺」と呼ばれているのは、これらの大岩があるからです。
モミジの落ち葉がそこに溜まって、まるでレッドカーペットのようになっていました。
しかしそこは、通行止めになっているので通り抜けできません。

仕方がないので本堂の表をぐるっと回って、次に進みました。
小堀遠州作と伝えられる庭園

さてここは、掛軸庭園とも呼ばれる池泉式庭園で、書院から見て手前に池があります。
池には亀、池端には鶴、枯れた滝など様々なものを模した岩が、配置してあるそうです。
この庭は本来、書院の中から眺めることで、あたかも掛軸を見ているかのように、なるそうなのです。
しかし、書院の中には入れません。
すでに書院の縁側には、たくさんの人たちが腰掛けているので、空席もありません。
仕方がないので横から眺めることにしましたが、それでも結構キレイでしたよ。
普陀落の庭

なお振り向くと、いい感じに苔むした「枯庭(普陀落の庭)」がありました。
こちらは、こぢんまりとした庭なので、あまり人気が無いようです。
ボクの周りでは、カメラを向けている人がいなかったので、一人でゆっくりと見ておきました。
たまたま教林坊に来たのですが、その庭は結構見ごたえがあり、いいところでした。
週末は人が多いので、もし今度来るときは平日にしたいと思います。
つぎはいよいよ繖山を登って、観音寺城跡に向かいます。
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