滋賀県湖南市三雲(こなんし みくも)には、烏ヶ嶽(からすがたけ)があります。
以前訪れた三雲城址周辺の地図を見ていたら、たまたま興味を引く名前の山を見つけました。
調べてみると、南西側のゴルフ場で許しを得て登ってきた、というブログ記事を見つけました。
ただ烏ヶ嶽に登るのは、北側や東側からが一般的のようです。

ということで烏ヶ嶽に、園養寺(おんようじ)から登ってきました。
辛うじて踏み跡が残されているぐらいなので、どこを歩くかは自分で見極める必要があります。

地蔵尊の空き地へ
まずは、園養寺前地蔵尊の空き地へ向かいました。
県道13号線の三叉路「三雲駅口」から脇道へ入って、道なりに県道13号線をくぐります。
JR三雲駅北口にあるつぎの交差点で左(東)へ曲がったら、細い道を進んでいくことに。
ちなみに細い道は、野洲川を水口側へ渡った横田の渡し跡までが旧東海道です。

JR草津線と野洲川に挟まれた細い道を走っていくと、しばらくして園養寺前地蔵尊に着きました。
空き地の真ん中には、地蔵堂を風雨から守っているのか、バラックが建てられています。
線路を渡って園養寺


さて園養寺前地蔵尊からは、JR草津線の線路を気をつけて渡り、園養寺へ向かいました。
長い参道の両脇には、かつて建物があったような痕跡が見受けられます。

程なくたどり着いた園養寺山門をくぐったら、手入れの行き届いた境内を歩いていきました。
水浸しの手水舎の前を通って、本堂へお参りに行きます。

園養寺は江戸時代、「隠密寺(おんみつでら)」とも呼ばれていたのだとか。
野洲川を渡る人びとの様子がよく見えたので、大名行列の装備や兵力を幕府に報告していたそうです。
近江国輿地志略. 下(巻49至100) のコマ番号:16/241
国立国会図書館デジタルコレクションより
鐘つき堂と庭園跡


園養寺本堂から庭園へ進むと、鐘つき堂へと続く石段を見つけました。
一段と高い場所にあるのは、鐘の音がふもとの人までよく届くようにしているのでしょう。


鐘つき堂の横から、さらに急勾配の坂道を登っていくと、池のある庭園跡らしき場所がありました。
池の奥の石段の先には、建物跡と思われる平坦地もあります。

ただそこから先は竹柵で囲まれており、立ち入りが禁止されていました。
仕方がないので、引き返すことにします。
竹林を通って、酒人林道入り口へ


さて園養寺鐘つき堂から坂道を下ってくると、参道の向こうに道が続いていました。
踏切の方まで続いてそうなので、歩いてみることに。
するとすぐに、ジメジメとした雰囲気の竹林の小径に入りました。
日かげなので草ぼうぼうではありませんが、至るところに水たまりができています。


足元に注意しながら歩いて行くと、ようやく踏切にたどり着きました。
山側には林道の入り口があるので、とりあえずここから烏ヶ嶽に登り始められそうです。
つぎは、烏ヶ嶽を登っていきます。
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