石川県加賀市(かがし)にある片山津温泉(かたやまづ おんせん)に行ってきました。
片山津温泉は柴山潟(しばやま がた)という湖のほとりにある、景色の素晴らしい温泉地です。
ただ温泉に行くだけだと勿体(もったい)ないので、ついでに周辺の観光地もいくつか巡ってみました。
たまたま訪れた那谷寺は、ちょうど紅葉の真っ盛りだったので、とても美しかったです。
片山津温泉の矢田屋松濤園で一泊して、早朝の大浴場とおいしい朝食を楽しんだあとは、チェックアウトして、おみやげコーナーでお土産を買いました。
今日こそは那谷寺へ
さて前日は、那谷寺周辺が大渋滞になっていたので、すぐに諦めて別な場所を見に行きました。
今度こそは同じ失敗を繰り返さないように、ホテルを早めに出発してきました。
那谷寺の北側にある、県道11号線の交差点「那谷町」で南に曲がり、狭い道を入っていきます。
特に渋滞していなかったので、那谷寺の山門の近くにある駐車場まで、すんなり入って行けました。

駐車場はすでにあらかた埋まっていましたが、数台分の空きがあったので何とか停められました。
やっぱり早めに来たのが正解だったようです。
那谷寺の山門の前にて

まずは御柱鳥居をくぐって橋を渡り、受付で拝観料を支払いました。
せっかく遠くまで来たので、追加料金を支払って特別拝観エリアも見に行きます。
なお建物の内部は、写真撮影が禁止されているそうです。

山門の手前には、那谷寺境内の案内図も設置されていました。
かなり広そうなので、見どころがたくさんありそうです。
観音像とつながっている回向柱
誰もいない参道 金堂華王殿への道 観音像とつながる回向柱
山門をくぐって中に入ると、誰も歩いていない参道が、ずっと奥まで続いていました。
まずは特別拝観エリアを見に行くために、左の分かれ道へ進みます。
すると石畳の道の先に朱塗りの金堂華王殿(こんどう けおうでん)が見えてきました。
その入り口の前には、卒塔婆(そとば)の一種である木製の回向(えこう)柱が立てられています。
確か回向柱から金堂華王殿へと伸びる紐は、十一面千手観世音菩薩立像とつながっていたはずです。
その像にはきっと触れられないので、回向柱を撫でて功徳を得ておきました。
華王とは、那谷寺の名付け親である花山法皇のことだと思われます。
金堂華王殿の内部には、観音像のほか、泰澄神融禅師と花山法皇の像が安置されています。
金堂華王殿を通って特別拝観エリアへ

金堂華王殿の中に入ると、正面奥に十一面千手観世音菩薩立像が安置されていました。
かなり大きくて見上げるほどの像です。
その手前に特別拝観券入れがあったので、那谷寺のパンフレットから剥がして、その中に入れました。
特にもぎりの方はいませんが、近くのお守り売り場にお坊さんがいます。

左へ進むと特別拝観エリアへの入り口があって、突き当りには案内板がありました。
その案内板にしたがって、まずは書院を見ることにします。
特別拝観・書院と庫裏庭園
靴を脱いで書院に上がってみましたが、広いだけで、特に何かがある訳ではありません。
ただ障子を開けて外を見ると、紅葉の美しい庫裏庭園(くりていえん)が広がっていました。

この書院は、那谷寺の再建を指揮するための拠点として、三代目加賀藩主・前田利常が建てたそうです。
江戸時代、前田利常が小松で隠居していたとき、那谷寺の荒廃を知って嘆き、再建を決めました。
室町時代末期、那谷寺に立て籠もった加賀の一向一揆軍を、越前の朝倉氏が鎮(しず)めたときに、全焼してしまい、それ以降そのままになっていたのです。
さらに特別拝観エリアを見て回ります。
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