石川県加賀市(かがし)にある片山津温泉(かたやまづ おんせん)に行ってきました。
片山津温泉は柴山潟(しばやま がた)という湖のほとりにある、景色の素晴らしい温泉地です。
ただ温泉に行くだけだと勿体(もったい)ないので、ついでに周辺の観光地もいくつか巡ってみました。
たまたま訪れた那谷寺は、ちょうど紅葉の真っ盛りだったので、とても美しかったです。

早めにホテルを出発して、那谷寺にたどり着いたあとは、受付で拝観券と一緒に特別拝観券も購入して、金堂華王殿から特別拝観エリアへ入り、まずは書院を見に行きました。
特別拝観・琉美園へ

さて書院を見終わったので、つぎは名勝に指定されている琉美園(りゅうびえん)に向かいます。
飛び石通路の両側は庫裏庭園(くりていえん)なので、苔を保護するために立入禁止になっていました。
立入禁止の柵が、細い竹を組み合わせて作られているので、何とも趣があります。
橋の上から池と紅葉 琉美園の入り口(左) 琉美園の入り口(右)
橋を渡り終えると、琉美園が始まりました。
緑色の中にチラホラと、赤色や黄色、だいだい色が散りばめられていて、美しいです。
阿弥陀三尊に似ているという、三尊石
琉美園の低木(左) 琉美園の低木(右) 三尊石への小径
琉美園をさらに奥へ進んでいくと、丸く刈り込まれた低木があたり一帯に植えられていました。
真っ赤に紅葉したドウダンツツジが、目にも鮮やかです。

琉美園の中の小径を歩いていくと目の前に、小島が浮かぶ大きな池が広がりました。
その向こう側を見ると、3本の巨大な縦長の岩が、岩肌から飛び出しています。
これらは「三尊石」とよばれ、仏像安置形式の一つである阿弥陀三尊になぞらえて、名付けられました。
阿弥陀三尊とは、真ん中に阿弥陀如来、左右に観音菩薩と勢至菩薩を配する仏像安置形式のこと。

江戸時代には、岩と岩の間を滝が流れ落ちていたそうで、その痕跡が未だに残っています。
この頃は、大雨が降ったときにだけ、滝がその姿を現すそうです。
奥の了々庵で踵を返し
奥の了々庵へ 琉美園の小川 金堂華王殿へ
最後は奥に見える茶室「了々庵」のところまで歩いていきました。
しかし休憩所になっているだけで、他には特にめぼしいものは見当たりません。
もしかすると何かの催し限定で、抹茶などが振る舞われる場所なのかも知れません。
ということで、クルッと回って金堂華王殿の裏手近くまで戻ってきました。

特別拝観エリアからは、岩山に掘られた薄暗いトンネルの中を通って帰ります。
トンネルの中を歩いていくと、最後は金堂華王殿の中に着きました。

行きは十一面千手観世音菩薩立像を見ていなかったので、改めてそのお姿を拝しておきました。
普門閣と中の宝物館

金堂華王殿から出てくると、左側に普門閣(ふもんかく)という、豪農の民家を移築した建物がありました。
中に宝物館があるとのことなので、見に行くことに。
そこには、旧加賀藩主前田家から寄進された、美術品などが展示されていました。
細長い部屋の両側に宝物が展示されているので、宝物室といった方が近いかも知れません。

普門閣のミュージアムショップ?に行って、入り口で宣伝していた「ごま豆腐」を買ってみました。
延命長寿・無病息災のご祈祷が施されているそうなので、この一年は安泰となりそうです。
つぎは奇岩遊仙境を見に行きます。
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