石川県加賀市(かがし)にある片山津温泉(かたやまづ おんせん)に行ってきました。
片山津温泉は柴山潟(しばやま がた)という湖のほとりにある、景色の素晴らしい温泉地です。
ただ温泉に行くだけだと勿体(もったい)ないので、ついでに周辺の観光地もいくつか巡ってみました。
たまたま訪れた那谷寺は、ちょうど紅葉の真っ盛りだったので、とても美しかったです。
加佐ノ岬の駐車場から森を抜けて、工事中の加佐岬灯台を見たあとは、階段を下りていって、風が吹き荒ぶ中を加佐ノ岬の最先端まで歩いていきました。
加佐ノ岬の先端から
波で削られた岩場 マツの間を通り抜け 階段までもうすこし
さて加佐ノ岬では、収まることのない強風が、相変わらず吹き荒(すさ)んでいます。
岬の最先端からは、岩場にできた別の道を歩いて上っていきました。
台風のときに荒波が打ち付けるのでしょう、岩場の表面は角が取れ、足が掛けにくくなっています。
途中でマツに行く手を遮(さえぎ)られましたが、何とかかわして通り抜けました。

階段までたどり着くと、あとは安心して上っていけます。
ふと右側を見ると、誰の足跡も残っていない、きれいな状態の砂浜が見えました。
松につけられた無数の傷

駐車場へ帰るため、加賀海岸自然休養林の中を歩いていると、「松の傷」と書かれた解説板と、上部が伐(き)られてしまった松の木を見付けました。
樹皮が大きく剥(は)ぎ取られ、さらに白太(しらた)には無数の傷が斜めに付けられています。
松脂(まつやに)を採取していた痕(あと)だそうです。

ほとんどの松の木は現在、松枯れしてしまい、朽(く)ち果ててしまいました。
幹を大きく傷付けられて、松の木を枯らす原因となる線虫類が入り込んだのかも知れません。
松脂を精製して戦闘機の燃料に

話はそれますが、第二次世界大戦も末期になると、戦闘機の燃料が底を突きかけたそうです。
その代わりとしてテレビン油を戦闘機の燃料にしようという計画が、持ち上がりました。
テレビン油とは、松などの針葉樹の樹脂(松脂)を水蒸気蒸留して得られた精油のこと。
テレピン油や松精油ともいい、油絵の具を薄めたり、塗料を溶かしたりするのに使われる。
加賀海岸一帯に生えているすべての松の木から、松脂が採取されたようです。
ただ労力の割に採れる量が少なかったので、計画は中断されました。
カフェ・ランチ加佐ノ岬
カフェ・ランチ加佐ノ岬の案内板 カフェ・ランチ加佐ノ岬の入り口 カフェ・ランチ加佐ノ岬の店内
加賀海岸自然休養林を抜けると、カフェ・ランチ加佐ノ岬の案内板がありました。
ちょうどお腹が空いていたので、食べに行くことに。
和風の建物をのぞいてみると、お店の人もお客さんもいなかったので、洋風の建物へ。
ランチメニューの中から、美味しそうな岬の森カレーランチを注文しました。

待っている間はセットのビュッフェから、惣菜やスープ、ミニデザートなどを取ってきて食べます。
30分ほどすると、ようやく一皿のオムハヤシライスが届きました。
遅くなった理由が判ったような気がします。


つぎは日本自動車博物館へ行きます。
コメント