琵琶湖の湖北地域で紅葉の名所といえば、鶏足寺(けいそくじ)が有名ですね。
お寺の名前が変わっているので、ご存知の方も多いかと思います。
今はまだ初夏で、紅葉の季節ではありませんが、鶏足寺周辺を見に行ってきました。

駐車場から石道寺へ

実は昨年の秋、母を連れて鶏足寺周辺へ、紅葉を見に行っています。
そのときは、大勢の人が紅葉を見に来ていたので、駐車場を探すのが大変でした。
たまたま空いていた石道会館に何とか車を停めて、紅葉を見て回れました。

今回は、紅葉の季節ではないので、すんなりと道を上がって行け、楽に石道寺(しゃくどうじ)の駐車場に車を停められました。
他には、車が 2台あるだけです。
石だらけの石道寺

駐車場から石道寺までは、それほど遠くありませんが、すこし坂道を登らなくてはなりません。

参道は、石道寺の名前の通り、いたる所が石だらけです。
ただ、石の大きさが揃っていて、間隔も均等に並んでいるので、現代になってから整備したのでしょう。

あまりにも石が多くて、お城の石垣のようでもあります。
もうすこし、控えめにしたほうが、山奥の紅葉の名所のお寺といった雰囲気が出ると思うのですが……。
小説にも登場する十一面観音
石道寺の観音堂の中には、ご本尊の十一面観音菩薩立像が据えられています。

その姿かたちがとても美しいそうで、井上靖さんの小説の中にも登場するそうです。

小説「星と祭」の中では、琵琶湖で娘を失った会社社長の架山が、琵琶湖を訪れてその十一面観音と出会い、その不思議な魅力に取り憑かれた様子が描かれています。
なお小説の中では、琵琶湖の古寺に十一面観音があることになっています。
鶏足寺への石段

さて、石道寺の観音堂の前を左に進むと、そこから鶏足寺への道が続いています。
ただし、鶏足寺へ向かうためには、石段を登っていく必要があります。

すこし長めの石段を登って、山の尾根を越えていくことになります。

山の尾根の上に着くと、鶏足寺への道しるべが立っています。
運命の分かれ道

道しるべにしたがって、鶏足寺方面に進むと、パンフレットなどでよく見る鶏足寺のふもとに着きます。

また、車の轍(わだち)が付いた尾根道を登っていくと、山道なので舗装されていませんが、鶏足寺の本堂に直接行けます。
ただし鶏足寺の本堂へは、尾根道の途中の三叉路で、左に曲がらないと己高山の奥に迷い込みます。
今回は、道しるべにしたがって、鶏足寺へ向かいました。
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