岐阜県大垣市赤坂町(おおがきし あかさかちょう)には、こくぞうさんとよばれるお寺があります。
正式名称は、金生山明星輪寺(きんしょうざん みょうじょうりんじ)といいます。
有名なお寺なので、これまでに何度もテレビで取り上げられてきました。
ただ近くを通ったことはあっても、生まれてこの方一度も、実際にお参りしたことがありません。

ということで、はじめて金生山明星輪寺にお参りしてきました。
石灰岩の採れる山なので、裏山に広がる岩巣公園も見どころの一つになっています。
金生山は「かなぶやま」と読み、別名を赤坂山(あかさかやま)といいます。
金生山化石館横の駐車場へ
まずは金生山の中腹に造られた、金生山化石館の横にある駐車場へ向かいました。
山頂にも駐車場がありますが、多くの人はふもとからお寺まで参道を登っていくようです。
中腹にある駐車場から明星輪寺本堂までは、900メートルの道のりです。
化石館駐車場から(左)、御嶽山 化石館駐車場から(中) 化石館駐車場から(右)
駐車場に自動車を停めて景色を眺めると、眼下に広大な濃尾平野が広がっていました。
左の方には、雪を頂いた御嶽山もはっきりと見えます。
金生山化石館と金生山神社入り口 金生山化石館の案内
もちろん山側には、金生山化石館がありました。
金生山で発掘された、貴重な化石や鉱物などが展示されている、と聞いたことがあります。
明星輪寺へと続く急勾配の参道
明星輪寺へと続く参道 西にそびえる伊吹山
ということで明星輪寺へと続く、舗装された参道を歩きはじめました。
金生山もかつては大きな山だったのですが、削られてしまったので、西の方を見ると伊吹山がよく見えます。
六丁目の地蔵尊 明星輪寺本堂まで 490メートル
途中からは参道の勾配がきつくなって、登るのが大変になってきました。
六丁目に安置された地蔵尊が、あともう少しですよ、と励ましてくれているようです。
明星輪寺本堂まで 490メートルの地点に来ると、道は二手に分かれていました。
自動車は直進したのち大きく右へ回りながら駐車場へ、歩行者は右へ曲がって細い道を登るようです。
峠茶屋傘松と跡地

さて細い道を登っていくと、左側に「峠茶屋 傘松」と記された扁額の掛かった間口の広い建物がありました。
近ごろは参拝者が減ったのか、シャッターを下ろしており営業していないようです。

右側を見ると、「峠茶屋 傘松 跡地」と刻まれた石碑が立てられていました。
店名が同じなので、建物の老朽化に伴って向かいに移転したのだと思われます。
ところで峠茶屋の「峠」とは、どこのことなのでしょう。
北西の方角に、青墓地区と片山地区をつなぐ円興寺峠がありますが、ちょっと離れています。
明星輪寺の門を通って

峠茶屋から参道を登っていくと、ようやく金生山明星輪寺の総門?の前にたどり着きました。
門前にある駐車場を確認しましたが案の定、自動車は見当たりません。
陸貝とヒメボタル 奥の細道 芭蕉句碑
平坦な参道を奥へ進むと、金生山に生息しているという陸貝とヒメボタルについての解説板がありました。
陸貝は岐阜県から、ヒメボタルは大垣市から、天然記念物に指定されているそうです。
陸貝 ヒメボタル
ところが近年、ふもとが市街化されたり山が削られたりしたことにより、生息地が減っているのだとか。
このままでは、希少な生物が絶滅してしまうかも知れません。
さらに明星輪寺を歩いていきます。
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