今日(2019年03月25日)は久しぶりに、岐阜県海津市海津町(かいづし かいづちょう)にある木曽三川公園センターに行ってきました。
いざ公園に到着してみると、今日から「チューリップ祭り」が始まったようです。
連絡通路を通って北ゾーンに行き、早くも咲いていた桜を見たあとは、大花壇で三分咲きのチューリップを見て、和風庭園まで歩いてきました。

輪中集落のすこし裕福な農家

輪中の農家
さて木曽三川の流れを模して造られた、和風庭園の西側にある石垣の上には、輪中集落の中の比較的裕福な農家の屋敷が再現されています。
そのむかし毎年のように河川が氾濫していた頃は、この地域にはたくさんの輪中集落があったそうです。
しかし輪中の堤防(輪中堤)は、河川の氾濫を防ぐには脆(もろ)かったのです。
しばしば決壊したため、母屋とは別に水屋を建てて洪水のときはそこで生活したそうです。
普段は母屋で生活

玄関先の上げ舟
普段生活する母屋の入り口の上には、「上げ舟」と呼ばれる小さな舟が、安定するように上下逆さまに備え付けられています。
洪水になったときには、この舟に家財道具などを載せて、水屋や堤防まで運んだそうです。

座敷と床の間
母屋は入り口から裏口まで土間が続き、その横には田の字型に配置された座敷があります。
結婚式や葬式など大勢の人が集まるときには、襖や障子戸を外して大広間として使いました。

台所と板の間と仏壇
また大切な仏壇には、水に浸からないように、滑車を使った仕掛けが施されています。
その仕組みを再現したミニチュアが、上がり端に置いてありました。
洪水のときは水屋に避難

水屋の外観
水屋は通常、高く積み上げられた石垣の上に建てられています。
現在は石段に手すりが付いていますが、舟が着けられなくなるので本来はありません。

水屋の座敷
この水屋は、住居と倉庫が合わさった典型的な構造のものが再現してあります。
普段は食料や生活に必要なものを保管する倉庫として、いざ洪水になったらそれらが備蓄された避難所として使われました。

水屋の倉庫
最近たまに聞く循環備蓄を、輪中集落の人々はむかしから実施していたようです。
美味しいナマズのフライ

レストラン「ままずカフェ」
さてお腹が空いたので、「水と緑の館」の 2階にある食堂で、昼食を摂ることにします。
メニューを開いてみると、地元でよく食べられるなまず料理がイチオシのようでした。
物は試しと「あんかけままず定食」を注文して、食べてみることに。
これは、なまずのフライに甘酢あん?をかけた料理に、ご飯や味噌汁などを付けたものです。
食べてみると、メロなどの白身魚のフライに比べて、ナマズのフライはすこし柔らかめです。
しっかりとナマズの身の下処理がしてあるようで、臭みもなく美味しく食べられました。
あとがき
実は木曽三川公園センターには、過去に何度か来たことがありました。
しかし今まで北ゾーンの存在を知らなかったので、今回初めてそちらを見て回ったのです。
木曽三川公園センターは無料の施設ですが、その割には結構見どころがあり楽しめました。
ここは有料施設のように刺激的な乗り物こそありませんが、一日中のんびり過ごすにはもってこいの場所のようです。
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